出版社内容情報
多様なアクターが協働するガバナンス・ネットワークの機能不全を防ぐために、政府が果たす役割とその正統性の有無を示す。
ガバナンス・ネットワークにおいては、政府による調整機能が効果を示すとされるが、政府への信頼が低下した状況では問題の発見や解決に結びつかない恐れもある。このメタ・ガバナンスの失敗を回避するために、政府の行為に対してどのように正統性が付与されるのかを検討し、ガバナンスと代議制民主主義の両立可能性を明らかにする。
【目次】
序章 ガバナンス・ネットワーク論の射程
1 調整行為の正統性
2 不信の表明
3 本書の構成
第1章 ガバナンス・ネットワーク論の理論的基礎
1 統制か協働か
2 協働の可能性
3 政府の存在
4 相互的パターンとしてのガバナンス・ネットワーク
第2章 ガバナンス・ネットワーク論の展開
1 中心なきガバナンス
2 ガバナンス・ネットワーク論の収斂
3 ガバナンス・ネットワークの失敗
4 支配のパターンとしてのメタ・ガバナンス
第3章 政治システムとサイバネティクス
1 ガバナンス・ネットワークにおける権力関係
2 政治システムの反応と調整
3 開放系から閉鎖系へ:二次サイバネティクスの可能性
4 メタ・ガバナンス論のシステム論的再解釈
第4章 ガバナンスと民主主義
1 ガバナンスと民主主義の両立可能性
2 ガバナンス・ネットワークと民主主義の接合可能性
3 民主主義のモデルと正統性
4 相互的な政治的リーダーシップの民主的側面
第5章 対決の政治のネットワーク化
1 不信の表明における政治的帰結
2 社会運動の政治的帰結:レパートリーとしての抵抗
3 対決の場のガバナンス
4 社会運動と国家
第6章 金融危機をめぐる不信の表明
1 経済格差に対する不信の表明
2 偶発的な危機をめぐるガバナンス
3 オバマ政権における不信
4 米国政治における格差
第7章 人種をめぐる不信の表明
1 人種政治における正統性の危機
2 米国の人種政治における揺り戻し
3 BLM運動の発生と展開
4 人種政治の二極化
第8章 社会格差をめぐる不信の表明
1 新たな対立軸に基づく異議申し立て
2 黄色いベスト運動のインパクト
3 マクロン政権への不信
4 フランスにおける新たな対立軸
終章 総括と展望
1 ガバナンス・ネットワークの機能不全
2 課題と展望
参考文献および参考資料
あとがき
人名索引
事項索引
内容説明
政府への信頼が低下した状況において、政府によるガバナンス・ネットワークの調整は有効に機能するのか。政府が果たす役割とその正統性の有無を示し、ガバナンスと代議制民主主義の両立可能性を明らかにする。
目次
序章 ガバナンス・ネットワーク論の射程
第1章 ガバナンス・ネットワーク論の理論的基礎
第2章 ガバナンス・ネットワーク論の展開
第3章 政治システムとサイバネティクス
第4章 ガバナンスと民主主義
第5章 対決の政治のネットワーク化
第6章 金融危機をめぐる不信の表明
第7章 人種をめぐる不信の表明
第8章 社会格差をめぐる不信の表明
終章 総括と展望
著者等紹介
福森憲一郎[フクモリケンイチロウ]
1991年岩手県生まれ。日本大学大学院法学研究科博士後期課程修了。博士(政治学)。日本大学法学部特別助教を経て、現在は日本大学法学部専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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