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出版社内容情報
市場経済が進んだ中国で、なぜ商業紙は政府や共産党を支持し続けるのか。検閲だけでは説明できない、複雑なカラクリを解き明かす。
中国では改革開放によって新聞の商業化が進んだのに、商業紙は中国共産党を批判するのではなく、支持し続けている。本書は主管・主?単位制度という政策に着目することで、中国共産党による新聞管理のメカニズムを明らかにし、権威主義国における市場と権力の結び付きをも浮かび上がらせる。
内容説明
中国では改革開放政策によって新聞の商業化が大きく進んだ。それにもかかわらず、商業紙は中国共産党を批判するのではなく、支持し続けている。本書は、新聞の管理者と出資者を定める主管・主〓単位制度という政策に着目することで、中国共産党による新聞管理のメカニズムを明らかにするとともに、権威主義国における市場と権力の結び付きをも浮かび上がらせる。
目次
序章 「党がメディアを管理する原則」の虚実
第1章 中国のマス・コミュニケーションを研究する視点
第2章 商業化が党の新聞管理に与えた変化
第3章 主管・主〓単位制度の形成過程と構造
第4章 『新民晩報』にみる党と新聞のパトロン・クライアント関係
第5章 『新京報』にみる主管・主〓単位の影響
第6章 『新民晩報』自立化の検証
終章 党の支配を正統化する商業紙
著者等紹介
工藤文[クドウアヤ]
早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程修了。博士(政治学)。日本学術振興会特別研究員RPDなどを経て、金沢大学人間社会研究域法学系講師。専門は政治コミュニケーション(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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