出版社内容情報
ハーバーマスとホネットにとって「批判」とは何か。批判理論を代表する両者の批判の方法論を捉え、現代政治理論との対話を試みる。
ハーバーマスとホネットは批判を介して理論と実践がいかに関わるのか、理論家と当事者の関係を論じる「批判の方法」を探求してきた。本書は両者の主著を読み解きその方法論を「再構成的批判」として析出する。またロールズ、ウォルツァー、フレイザーらとの論争を検討し、規範的政治理論の文脈で批判理論の独自性を明らかにする。
内容説明
社会批判の参加者と理論家との関係を論じる「批判の方法論」を、両者の主著を詳細に読解することで再構成的批判として析出。またロールズ、ウォルツァー、フレイザーらとの論争から規範的政治理論との対話を試みる。
目次
批判的な政治理論と批判の方法論―再構成的批判とは何か
第1部 ハーバーマスとホネットの批判理論(ハーバーマスによる再構成的批判の確立―認識論から言語論へ;ハーバーマスによる再構成的批判の展開―討議理論の形成から宗教論まで;ホネットによる再構成的批判の確立―承認論と社会的病理論;ホネットによる再構成的批判の展開―『自由の権利』を中心に)
第2部 政治理論の中のハーバーマスとホネット(批判の様々な方法論―正当化可能性と実現可能性という論争軸;再構成的批判に対する異論の検討;ハーバーマス‐ロールズ論争;ホネット‐フレイザー論争―「再分配」と「承認」の論じ方)
ハーバーマスとホネットの相違および今後の課題
著者等紹介
成田大起[ナリタヒロキ]
1988年、神奈川県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科博士課程単位取得退学。博士(政治学)。現在、日本学術振興会特別研究員PD(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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