出版社内容情報
地方財政は官僚出身知事の誕生にどのように関わっているのか。政府、都道府県、市町村の垂直的な影響はそこでどのように生じるのか。
これまで多くの官僚出身知事が各地で現れたが、地方の財政状況がその要因である可能性があり、さらに都道府県と市区町村の垂直的関係にまで影響を及ぼし得る。本書では、都道府県の知事と中央官僚の出向人事に着目し、垂直的な影響力が地方の側の財政的な困窮度に対応した人事配置によって生じ得ることを計量分析で実証していく。
目次
中央官僚出身知事は何をもたらすのか
第1部 中央官僚出身知事の成立と財政政策の変化(知事選挙における中央官僚出身者と政党の選挙戦略;中央官僚出身知事がもたらす財政規律;都道府県が中央官僚の出向を受入れる理由;総務部長への中央官僚の登用と財政運営)
第2部 都道府県の政策変化と市区町村(都道府県における職員給与の抑制;都道府県の給与減額と市区町村;国の政権交代、首長の政治的属性と給与減額への影響)
政府と地方公共団体間における垂直的な影響力
著者等紹介
米岡秀眞[ヨネオカヒデマサ]
横浜市立大学商学部を卒業。名古屋大学大学院経済学研究科博士課程を修了、博士(経済学)を取得。この間、三重県庁に勤務。山口大学専任講師などを経て、現在:山口大学経済学部准教授。専門は地方財政、公共政策(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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