出版社内容情報
誰が会議に参加するべきか。政治的決定を担うべきなのは、政治家か、専門家か、一般の市民か。数理モデル分析で解き明かす民主主義。
政治的争点をめぐる決定に際し、正しい選択を導きやすい参加者構成は何か。本書は、民主的決定が正しい選択を導くと論じる「認識的デモクラシー論」を数理モデル分析によって精緻化することで、集合知が生じるメカニズムやその条件を明らかにする。「素人 v.s. 専門家」という対立構図を超え、新たに「混合派」の価値を探る。
内容説明
政治的争点をめぐる決定に際し、正しい選択を導きやすい参加者構成は何か。民主的決定が正しい選択を導くと論じる「認識的デモクラシー論」を数理モデル分析によって精緻化することで、集合知が生じるメカニズムや条件を明らかに。「素人vs.専門家」という対立構図を超え、新たに「混合派」の価値を探る。
目次
序章 話し合いには、誰が参加するべきか
第1章 認識的デモクラシー論の概略
第2章 先行研究の検討と研究上の空白
第3章 モデル分析の外的妥当性と多重モデルによる理想化
第4章 モデル分析の内的妥当性とロバストネス分析
第5章 システマティック・レビュー―多様性が能力に勝る定理への応用
第6章 認知的多様性を多数決で生かすための処方―理由の集計
第7章 考察
終章 得られた知見とその意義―一般市民と専門家の混合
著者等紹介
坂井亮太[サカイリョウタ]
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部政治学科卒業。東京大学大学院にて公共政策学、早稲田大学大学院にて政治学、ロンドン大学大学院(LSE)にて政治理論の修士号を取得。早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(政治学)。現在、中央学院大学法学部専任講師。専門は、政治学、政治理論、公共政策学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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