出版社内容情報
アメリカと緊密に付き合わざるをえない国カナダは、超大国の要求にどのように対応し、どうやって自主性を保ってきたのか?
NORAD(ノーラッド、北米航空宇宙防衛司令部)とは、アメリカとカナダの領空と防空識別圏を守っている司令部であり、両国が共同で運営している軍事組織である。本書ではこのノーラッドを通してカナダの対米同盟を振り返り、大国との同盟における「庇護に対する自衛」や「支配・依存関係」がどの程度当てはまるのかを検証する。
内容説明
NORAD(ノーラッド、北米航空宇宙防衛司令部)とは、アメリカとカナダの防空識別圏を守っている司令部であり、この両国が共同で運営している軍事組織である。本書では、このノーラッドを通してカナダ歴代政権の対米交渉を振り返り、アメリカの余計な支援を拒否する「庇護に対する自衛」や、アメリカとの「支配・依存関係」がどの程度当てはまるのか、検証する。
目次
序章 ノーラッドとは何か
第1章 ディーフェンベーカー政権とノーラッドの創設
第2章 ピアソン政権とノーラッドの制度化
第3章 トルドー政権とノーラッドの変化
第4章 マルルーニー政権とノーラッドの冷戦終焉への対応
第5章 クレティエン=マーティン政権とノーラッドの漂流?
第6章 ハーパーとノーラッドの恒久化
第7章 J・トルドーとノーラッドの平常業務
終章 ノーラッド同盟の歴史とカナダ
著者等紹介
櫻田大造[サクラダダイゾウ]
1961年長野県生まれ。シアトル大学教養学部および上智大学外国語学部を卒業。トロント大学政治学修士課程修了。大阪大学で博士(国際公共政策)を取得。徳島大学助教授、トロント大学客員教授などを経て、関西学院大学国際学部教授。専門は国際関係論、カナダ外交(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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