出版社内容情報
私達の個人データはどうやって海外に移転されるのか? 熾烈な国家間交渉を分析し、グローバル化時代の「規制の政治」に光を当てる。
デジタルデータは「21世紀の石油」とも言われ、いまや膨大なデータが国境を越えて流れている。しかしデータプライバシー関する規制は国単位で行われているのが実態だ。本書は、個人データの移転をめぐって繰り広げられた政府間交渉を分析し、規制の国際政治を解明するものである。新型コロナ対策とデータプライバシーの相克を論じた補論つき。
内容説明
私たちの個人データはどうやって外国に流れるのか?いまや国境を越えるデータのやり取りは政府にとっても企業にとっても不可欠だが、データプライバシーに関する規制は国単位で行われている。個人データの海外移転をめぐって繰り広げられた政府間交渉を分析し、グローバル化時代の「規制の政治」をあざやかに描き出す。
目次
序章 越境データとプライバシーをめぐる「規制の政治」
第1章 商用データの移転をめぐる米EU摩擦―セーフハーバーからプライバシーシールドへ
第2章 航空旅客データの移転をめぐる米EU摩擦―PNR協定
第3章 金融取引データの移転をめぐる米EU摩擦―TFTP/SWIFT協定
第4章 FTA/EPAとデータプライバシー―TPP協定とTTIP協定
第5章 個人データ移転に関する日EU合意
第6章 サイバーセキュリティとデータプライバシー
終章 グローバル化時代のデータプライバシー
補論 COVID‐19パンデミックとデータプライバシー―日EUのアプリ・データ共有はあり得るか?
著者等紹介
須田祐子[スダユウコ]
上智大学大学院外国語学研究科国際関係論専攻博士後期課程満期退学、同大学で博士号(国際関係論)を取得。カリフォルニア大学サンディエゴ校客員研究員を経て、現在、東京外国語大学非常勤講師、専門は国際関係論。著書に『通信グローバル化の政治学―「外圧」と日本の電気通信政策』(有信堂、第21回テレコム社会科学賞奨励賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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