東アジアの重層的サブリージョンと新たな地域アーキテクチャ

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東アジアの重層的サブリージョンと新たな地域アーキテクチャ

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  • サイズ A5判/ページ数 288p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326302864
  • NDC分類 319.2
  • Cコード C3031

出版社内容情報

東南アジアや東北アジアよりも地理的に小さな空間領域であるサブリージョン(下位地域)。その新たな地域秩序の可能性を開拓する。

東アジアでは主権国家体系に割って入るように縦列重層的に形成されるサブリージョン群が、相互に作用しながら領域内外に対して、従来の研究では想定しえない新たな秩序構築機能を発揮しつつある姿が浮かび上がってくる。本書は、国際関係論・政治学の立場でサブリージョンという新たな空間から東アジアの平和秩序の可能性を探る。

内容説明

大図們江圏、環日本海圏、環黄海圏、環東シナ海圏、拡大メコン圏…。重層的に展開するサブリージョン(下位地域)から東アジアの新たな地域秩序の可能性を探る。

目次

序章 東アジアの重層的サブリージョン―オルタナティブな地域秩序に向けて
第1章 海域アーキテクチャの中の「東アジア」―ポリネシアの視角から
第2章 中朝国境地域におけるサブリージョン形成の可能性
第3章 北東アジアサブリージョン開発におけるロシア―図們江地域協力と国際輸送回廊整備を中心に
第4章 サブリージョンと移民―中国朝鮮族の事例から
第5章 環日本海圏におけるサブリージョン協力と竹島/独島領有権紛争
第6章 沖縄県の自治体外交によるサブリージョン形成と安全保障の可能性
第7章 武力紛争と地域―ミャンマー・中国国境における空間形成
第8章 サブリージョンにおける欧州地域協力連合体の法的性格―欧州評議会とフランスからの視角
第9章 EUの近隣諸国政策におけるCBC―下位地域協力と安全保障
第10章 南部アフリカのミクロリージョナリズム

著者等紹介

多賀秀敏[タガヒデトシ]
1949年生。早稲田大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。修士(法学)。現在、早稲田大学社会科学総合学術院教授

五十嵐誠一[イガラシセイイチ]
1972年生。早稲田大学大学院社会科学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(学術)。現在、千葉大学大学院社会科学研究院准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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BLACK無糖好き

21
主権国家単位での国際関係論では見えにくいサブリージョン(下位地域)に注目し、新しい国際社会空間としてのサブリージョンが地域秩序に与える影響を考察する。興味を引いたのは、ミャンマー・カチン州およびシャン州と中国・雲南省国境付近で発生している武力紛争地帯に、カチン民族による支援組織や中国やアメリカも関与する形で、いくつもの行為体が関与する重層的な空間が形成される様を描いた章。◇一方で、南部アフリカの開発回廊。外務省が無理に推し進めてきたモザンビークのプロサバンナも中止。関係機関は誰か責任とったのだろうか。2021/01/29

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