出版社内容情報
理論家と歴史家の画期的なコラボレーション! 外交史研究と国際関係理論研究の対話を通じて、新たな日本外交像を切り拓く。
国際関係論は本当に進歩しているのだろうか。外交史研究では膨大な史料が公開されてきたが、それに溺れて分析の視点が不明確になりやすい。理論研究では方法論が洗練されてきたが、理論的革新が見られなくなった。そこで本書では、日本外交を舞台に歴史研究と理論研究の対話を試み、新たなフロンティアの開拓を試みる。
内容説明
外交史×理論で描く日本外交のすがたとは?長らく断絶してきた国際関係理論と外交史の研究が画期的なコラボレーション。日本外交を舞台にフロンティアを切り開き、国際政治学の次の進化をめざす。
目次
第1部 序論(国際関係理論と日本外交史―「分断」を乗り越えられるか;理論・歴史対話の諸相―日本、アメリカ、ドイツ、フランス)
第2部 理論の歴史的再検討(現状防衛の時空間―安全保障外交の歴史と理論;日本のビルマ賠償をめぐる相互性―国際政治理論と戦後日本の経済協力外交の原点;国連総会一般演説を通じた日本の情報発信の変遷と傾向の検討―テキスト分析によるアプローチ;日本の対外政策決定のモデル化に向けて―「日常/非常時型モデル」の再検討;サミットにおける日本外交―異質な国の多国間協調)
第3部 歴史の理論的分析(ジョージ・ケナンの現実主義と日米関係論―政策と理論の交差;日米繊維紛争における政治過程の再検討―時間とアイディアを中心に;規範としての「一つの中国」;国際関係論の中の「普通でない国」?―戦後日独対外政策の比較研究を比較する;「アジア太平洋」/「東アジア」と日本外交―民主党政権期を中心に;時代区分論の再検討と戦後日本の自由貿易政策試論)
感想・レビュー
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BLACK無糖好き