内容説明
中国は領土紛争において、強硬な政策をとることが多いのか?妥協的な政策をとることが多いのか?どのような場合に武力行使に踏み切り、どのような場合に妥協するのか?気鋭のアメリカ人中国研究者が大量の中国語史料と鋭い理論的視野をもって建国以来すべての領土紛争を検証し、国内の民族問題と対外政策の密接なリンクを浮かび上がらせる。日本人がもはや無視できない中国の武力行使の条件を解き明かす好著がついに完訳!日本語版のために尖閣問題を論じたエピローグも特別収録。
目次
序論
第1章 領土紛争における協調とエスカレーション
第2章 一九六〇年代の辺境部の紛争における協調
第3章 一九九〇年代の辺境部の紛争における協調
第4章 辺境部の紛争におけるエスカレーション
第5章 国家統一をめぐる紛争
第6章 島嶼部における紛争
結論
エピローグ 尖閣諸島をめぐる紛争―なぜ中国はエスカレーションを選んだのか
付録 中国の領土紛争の起源概観
著者等紹介
フレイヴェル,テイラー[フレイヴェル,テイラー] [Fravel,M.Taylor]
1993年にミドルベリー大学卒業。2004年にスタンフォード大学大学院博士課程修了、Ph.D.(政治学)を取得。ハーヴァード大学フェロー、マサチューセッツ工科大学准教授などを経て、現在、マサチューセッツ工科大学政治学部教授。専門は国際関係論、とくに中国・東アジアの安全保障
松田康博[マツダヤスヒロ]
慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学、同大学で博士(法学)を取得。防衛省防衛研究所主任研究官、東京大学東洋文化研究所准教授などを経て、東京大学東洋文化研究所教授。専門は中国・台湾の政治外交、東アジア国際政治など。主著:『台湾における一党独裁体制の成立』(慶應義塾大学出版会、2006年、発展途上国研究奨励賞受賞、樫山純三賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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