出版社内容情報
冷戦終結後、グローバリゼーションは加速し続け、さまざまなガバナンスの制度や仕組みが新たに整えられていっているように見える。しかし、これらは新たに創出されたものではなく、帝国主義の時代に作られた制度や枠組みなどが発展、変容したものではないだろうか? 各国や地域の分析を通じて、この問題を明らかにしていく。
内容説明
冷戦終結後、グローバリゼーションは加速し続け、さまざまなガバナンスの制度や仕組みが新たに整えられていっているように見える。しかし、これらは新たに創出されたものではなく、帝国主義の時代に作られた制度や枠組みをもとにできあがったものではないだろうか?各国・地域の分析を通じて、この問題を明らかにしていく。
目次
国際秩序と帝国の遺産
第1部 帝国の適応(ヨーロッパ統合の展開と帝国の遺産;ポルトガルの移民政策と旧植民地諸国;未完の東方問題;戦後日本と植民地主義/反植民地主義)
第2部 帝国統治の継承(帝国の遺産としてのイギリス海外領土基地―ディエゴガルシアとキプロス主権基地領域を中心に;アメリカ覇権下の国際貿易体制とイギリス帝国の遺産;世界保健機関による保健衛生秩序の形成―天然痘の撲滅と帝国医療;「帝国」としてのアメリカ―その擁護論と批判者たちについて)
第3部 帝国領域における国家形成(英帝国の遺産と米国の中東政策;北東アフリカにおける脱植民地化と国際秩序の再編―イタリア植民地処理と地域対立の萌芽;カリブにおける帝国主義―反発から受容へ?;南太平洋の脱植民地化とオーストラリア―拒否の戦略から建設的なコミットメントへ)
著者等紹介
納家政嗣[ナヤマサツグ]
上智大学大学院外国語学研究科博士課程単位取得退学。一橋大学大学院法学研究科教授などを経て、上智大学総合グローバル学部特任教授(国際政治学、グローバル・ガバナンス論)
永野隆行[ナガノタカユキ]
上智大学大学院外国語学研究科博士課程単位取得退学、同大学院で博士(国際関係論)を取得。獨協大学外国語学部教授(国際関係論、オーストラリア外交史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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