テキストブック 政府経営論

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テキストブック 政府経営論

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  • サイズ A5判/ページ数 256p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784326302567
  • NDC分類 317.1
  • Cコード C3031

出版社内容情報

政府はどうやって国民にサービスを提供しているのか? 「経営」の観点から政府の働きを理論的に概観する、新しいタイプの教科書!ニュー・パブリック・マネジメントが登場して以来、伝統的な行政学では十分にはカバーできない公共サービスが増えてきた。本書は、公共経営論や行政管理論のさまざまなモデルやアプローチを政府経営の観点から概説する画期的なテキスト。民間経営と政府経営の違い、政策ネットワーク、市場化モデル、環境保護に関してなど、丁寧に説明する。

訳者はじめに

序文



序章 公共経営は民間部門経営と異なるか?

 1 はじめに

 2 政府による決定――政策,法律,金

 3 経済VS政治

 4 重要な制限――法の支配

 5 政府経営が抱える未解決の問題

 6 公共圏――公と民を超えて

 7 結論



第1章 公式組織モデル――非公式な組織の重要性

 1 はじめに

 2 ウェーバー・モデルあるいはウィルソン・モデル

 3 官僚制モデルの主張

 4 官僚制モデルへの批判

 5 行政学の反論

 6 第三の見方――バランスをとる組織としての官僚制

 7 重要な問題――どのような場合に官僚制組織が優れているのか?

 8 公式組織の現代化――地方分権,地方分散,権限移譲

 9 官僚制――次善の策としての組織形態?

 10 eガバナンス

 11 フラットなポスト官僚制組織

 12 地方政府の変容と官僚制

 13 結論



第2章 情報非対称性モデル――本人=代理人の観点

 1 はじめに

 2 代理人との契約

 3 エージェンシー関係におけるエフォート

 4 チームおよびチーム生産

 5 政府経営における本人=代理人のフレームワーク

 6 結論



第3章 政策モデル――公共経営はどれくらい合理的か?

 1 はじめに

 2 政策合理性――完全モデル

 3 マクロ合理性――公共経営の計画立案の側面

 4 限定合理性

 5 組織化された無秩序

 6 ミクロ合理性――公共選択モデル

 7 最重要問題――合理性は政府内で実現可能か?

 8 政策立案における合理性をこえて

 9 結論



第4章 実施モデル――アウトカムを公共経営や公共政策へ持ち込む

 1 はじめに

 2 実施の問題

 3 実施モデル

 4 入れ子ゲームとしての政治

 5 連合としての実施

 6 鍵となる問い――実施は自己達成され得るか?

 7 実施が自然に沸き起こることは決してない

 8 結論



第5章 独立エージェンシー――効率性を最大化する

 1 はじめに

 2 英国の経験――クアンゴ,NDPB,執行エージェンシー

 3 諸外国でのエージェンシー化

 4 「シーソー上でのテント生活」

 5 鍵となる問い――政策はサービス提供から分離できるか?

 6 同じ課題を抱えるさまざまなエージェンシー

 7 結論



第6章 政策ネットワークモデル――官民パートナーシップの良い点と悪い点

 1 はじめに

 2 官民パートナーシップの異なる様態

 3 ガバナンスにおけるネットワーク――賛成論と反対論

 4 重要な問い――政策ネットワークとインセンティブ

 5 結論



第7章 市場化モデル――政府は内部市場と公共調達をどのように使い分けるべきか?

 1 はじめに

 2 入札

 3 内部市場――買い手と売り手

 4 内部市場の強みと弱み

 5 公共調達

 6 中核的問題――生産コスト対取引コスト

 7 結論



第8章 戦略としての企業化――公共企業を変革する

 1 はじめに

 2 古典的欧州モデルと米国モデル

 3 公共経営における私法の適用

 4 公共経営とコーポレート・ガバナンス

 5 インフラ向けの新しい地域市場・国際市場

 6 リスクと複雑化を減少させる――インフラにおける官民パートナーシップ

 7 民営化――管理についての課題

 8 結論



第9章 本人と代理人――公的規制

 1 はじめに

 2 伝統的公的規制――参入規制

 3 新しい公的規制――製品に関する規制

 4 規制とリスク

 5 規制の形態

 6 規制における信頼と自律性

 7 英国の規制国家――病理学?

 8 規則とインセンティブ――公的規制の限界

 9 結論



第10章 多次元ガバナンス――地域の二側面を取り込む

 1 はじめに

 2 内部の地域化と外部の地域化

 3 多次元ガバナンスの鍵となる要素

 4 多次元ガバナンスの理論および概念

 5 EU地域主義――国内政治と国際政治の融合

 6 規制メカニズムとしてのEU

 7 地域または全世界レベルのガバナンス

 8 多次元ガバナンス――権限委譲や積み荷降ろし以上のものか?

 9 政策ネットワークとしての地域主義――ローズ氏の最終弁明?

 10 結論



第11章 社会保障の管理――支払い不能問題

 1 はじめに

 2 ルールに焦点を当てた管理

 3 ワークフェア――社会保障に努力と裁量を導入する

 4 集権的または分権的管理

 5 社会保障の大きな問題――支払い能力

 6 年金の難問

 7 分配――政府経営の基本的作業

 8 結論



第12章 政治と法学――法と国家

 1 はじめに

 2 法と経済学,法実証主義,実用主義

 3 基本的な未解決問題――規範性とは何か?

 4 法の定義

 5 国家イコール法

 6 国家と裁判官

 7 政治家としての裁判官

 8 法の自律性

 9 道徳と規範性

 10 有力な正義論――ロールズ対ポスナー

 11 新制度論

 12 結論



第13章 環境保護と政策――どうやって結びつけるか?

 1 はじめに

 2 環境保護と政策

 3 2つの環境保護政策原理

 4 政策の環境保護的側面

 5 環境汚染の主要タイプ

 6 地域的または国際的な環境保護の処方箋

 7 ピグーまたはコース

 8 結論



第14章 発展志向国家――第三世界から第一世界へ

 1 はじめに

 2 開発行政学

 3 経済ナショナリズム

 4 官僚制の例外

 5 グッド・ガバナンス(良き統治)

 6 法による支配あるいは法の支配

 7 結論



第15章 比較を試みる――異なる国家モデルは存在するか?

 1 はじめに

 2 どの国も独自の政府経営スタイルを持つか?

 3 政府経営モデル

 4 ニュージーランド・モデル(NPM)

 5 政府経営における収束?

 6 比較政府経営

 7 経路依存性VS組織モデルの波及

 8 結論



終章 政府経営――経営戦略の妥当性

 1 はじめに

 2 政府経営の要素

 3 公共部門における経営戦略の意味

 4 経営戦略のマクロ的関連性

 5 結論



事項索引

人名索引

ヤン=エリック・レーン[ヤン エリック レーン]
ヤン=エリック・レーン(Jan-Erik Lane)
1946年生まれ。スウェーデン・ウメオ大学卒業後, 同大学でPh.D.(政治学)を取得。ウメオ大学教授, オスロ大学教授, ジュネーブ大学教授などを経て, 現在:ドイツ・フライブルク大学客員教授。専門は政治学。主著:Constitutions and Political Theory, 2nd ed. (Manchester University Press, 2011), Comparative Politics: The Principal-Agent Perspective (Routledge, 2007), Public Administration and Public Management: The Principal-Agent Perspective (Routledge, 2005). Globalization And Politics: Promises And Dangers (Ashgate, 2006) など。

稲継 裕昭[イナツグ ヒロアキ]
稲継 裕昭(いなつぐ ひろあき)
京都大学法学部卒業。京都大学博士(法学)を取得。姫路獨協大学法学部助教授, 大阪市立大学法学部教授, 同法学部長などを経て, 現在:早稲田大学政治経済学術院教授。専門は政治学, 行政学, 人事行政学, 地方自治論。主著:『地方自治入門』(有斐閣, 2011年), 『自治体ガバナンス』(放送大学教育振興会, 2013年), 『公務員給与序説――給与体系の歴史的変遷』(有斐閣, 2005年)など。訳書:ギャビン・ニューサム『未来政府――プラットフォーム民主主義』(東洋経済新報社, 2016年, 監訳), ドナルド・ケトル『なぜ政府は動けないのか――アメリカの失敗と次世代型政府の構想』(勁草書房, 2011年, 監訳), ジューン・バーナム他『イギリスの行政改革――「現代化」する公務』(ミネルヴァ書房, 2010年, 監訳), ディヴィッド・ルイス『大統領任命の政治学――政治任用の実態と行政への影響』(ミネルヴァ書房, 2009年, 監訳)。

内容説明

ニュー・パブリック・マネジメントが登場して以来、伝統的な行政学では十分にはカバーできない公共サービスが増えてきた。本書は、公共経営論や行政管理論のさまざまなモデルやアプローチを政府経営の観点から概説する画期的な教科書。行政学や公共政策を学ぶ学生、中央政府や地方自治体に務める公務員、そしてNPOや公的企業で働く人々にぴったりの内容です。

目次

公共経営は民間部門経営と異なるか?
公式組織モデル―非公式な組織の重要性
情報非対称性モデル―本人=代理人の観点
政策モデル―公共経営はどれくらい合理的か?
実施モデル―アウトカムを公共経営や公共政策へ持ち込む
独立エージェンシー―効率性を最大化する
政策ネットワークモデル―官民パートナーシップの良い点と悪い点
市場化モデル―政府は内部市場と公共調達をどのように使い分けるべきか?
戦略としての企業化―公共企業を変革する
本人と代理人―公的規制
多次元ガバナンス―地域の二側面を取り込む
社会保障の管理―支払い不能問題
政治と法学―法と国家
環境保護と政策―どうやって結びつけるか?
発展志向国家―第三世界から第一世界へ
比較を試みる―異なる国家モデルは存在するか?
政府経営―経営戦略の妥当性

著者等紹介

レーン,ヤン=エリック[レーン,ヤンエリック] [Lane,Jan‐Erik]
1946年生まれ。スウェーデン・ウメオ大学卒業後、同大学でPh.D.(政治学)を取得。ウメオ大学教授、オスロ大学教授、ジュネーブ大学教授などを経て、現在、ドイツ・フライブルク大学客員教授。専門は政治学

稲継裕昭[イナツグヒロアキ]
京都大学法学部卒業。京都大学博士(法学)を取得。姫路獨協大学法学部助教授、大阪市立大学法学部教授、同法学部長などを経て、早稲田大学政治経済学術院教授。専門は政治学、行政学、人事行政学、地方自治論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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Moloko

3
日本の行政学がPublic Administrationあるいは行政社会学寄りの研究が多数だとすれば、この教科書はまさしくPublic Management寄りの経営戦略論やネットワーク論等の社会科学・組織デザインの理論的研究を多く収めた本で海外の研究に近いものだと思う。内容はやや高度かつ、記述がコンパクトすぎるゆえになかなか読解するのが大変だが、入口の教科書としてはなかなか良く出来た本だと思う。しかし、アカデミック的でかっちりした研究ばかりで、実証的な研究からの情報は少ないので、学問研究向けだと思う。2018/02/19

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