内容説明
「権力」を生むジャーナリズムの姿とは?
目次
第1章 ジャーナリズムと権力
第2章 ニュースの物語分析
第3章 メディア・フレームと社会運動
第4章 世論調査という「権力」―自衛隊のイラク派遣を中心に
第5章 水俣病報道の「物語」―一九五〇年代のニュース・バリュー
第6章 水俣病報道と労働運動―「チッソ安賃闘争」を中心に
第7章 沖縄地方紙がつむぐ「記憶の網」―「慰霊の日」の新聞報道
著者等紹介
大石裕[オオイシユタカ]
1956年東京生まれ。1979年慶應義塾大学法学部政治学科卒業。1985年同大学院法学研究科博士課程(政治学専攻)単位取得退学。財団法人電気通信政策総合研究所、関西大学社会学部を経て、慶應義塾大学法学部政治学科教授、博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぽん教授(非実在系)
2
1~4章は様々な分析枠組みを検討し筆者なりに考察するまとめとして使えるが、筆者独自の付加価値は残念ながらあまりないように感じる。5~7章は事例分析であり事例そのものは興味深い(例えばチッソの労組は公害反対運動に冷たかったなど)ものの、分析としては浅いように感じてしまい、既存のイデオロギー的な見方の枠を十分に超えているようには思えなかった。良くも悪くも普通な本ではないかと。2018/11/28
Yuuji Hayashida
0
面白い。新聞、テレビのニュース報道を読み解く時に役立つ一冊。2016/08/22
takamori6136
0
p.149の60年安保闘争の項は、「岸首相への嫌悪感・・・確認の儀式」といった感情的な評価がメインで、客観的、つまり日米安全保障という観点からの考察が欠落しているように思えます!2020/08/23