戦略論―現代世界の軍事と戦争

ベイリス，ジョン〈Ｂａｙｌｉｓ，Ｊｏｈｎ〉/ウィルツ，ジェームズ〈Ｗｉｒｔｚ，Ｊａｍｅｓ Ｊ．〉/グレイ，コリン【編】〈Ｇｒａｙ，Ｃｏｌｉｎ Ｓ．〉/石津 朋之【監訳】

勁草書房（2012/09発売）

• サイズ A5判／ページ数 314p／高さ 21cm
• 商品コード 9784326302116
• NDC分類 391.3
• Cコード C1031

内容説明

戦争はなぜ起こるのか？クラウゼヴィッツの思想とはどのようなものか？軍事技術はどのように発展したのか？本書は、欧米はじめ世界で広く使われているスタンダード・テキストの基本部分。現代世界の軍事と戦争に関する重要テーマを、世界的第一人者たちがバランスよく、ていねいに説明する。復習したい人のための「キーポイント」と「問題」、もっと勉強したい人のための「文献ガイド」つき。

目次

序章　今日の世界における戦略―「９．１１アメリカ同時多発テロ事件」以降の戦略
第１章　戦争の原因と平和の条件
第２章　近代戦争の展開
第３章　戦略理論
第４章　戦略文化
第５章　法律・政治・武力行使
第６章　地理と戦略
第７章　技術と戦争
第８章　インテリジェンスと戦略

著者等紹介

ベイリス，ジョン［ベイリス，ジョン］［Ｂａｙｌｉｓ，Ｊｏｈｎ］
ウェールズ大学博士課程修了、Ｐｈ．Ｄ。現在、スウォンジー大学政治・国際関係学部名誉教授

ウィルツ，ジェームズ［ウィルツ，ジェームズ］［Ｗｉｒｔｚ，Ｊａｍｅｓ　Ｊ．］
コロンビア大学博士課程修了、Ｐｈ．Ｄ。現在、アメリカ海軍大学院大学国家安全保障学部教授

グレイ，コリン［グレイ，コリン］［Ｇｒａｙ，Ｃｏｌｉｎ　Ｓ．］
オクスフォード大学博士課程修了、Ｄ．Ｐｈｉｌ。現在、レディング大学政治・国際関係学部教授

石津朋之［イシズトモユキ］
ロンドン大学キングスカレッジ戦争研究学部修士課程修了。英国王立統合軍防衛安保問題研究所（ＲＵＳＩ）客員研究員などを経て、防衛省防衛研究所戦史研究センター国際紛争史研究室長。主著：『リデルハートとリベラルな戦争観』（中央公論新社、２００８年、国際安全保障学会最優秀出版奨励賞受賞）など（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

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[白義]

英語圏で最も代表的な戦争論の教科書。戦史、戦略理論にとどまらず、文化がいかに戦争行動に影響を与えるか、インテリジェンスによる分析がテロリズムをどう予見するかまで、多岐に渡り優れたレベルでまとまっている。とりわけ、国際政治において法は無力であり無視されている、という俗説に対し、実際にはどれほど国際法による正当性が国際社会において拘束力を持ち、またそれに違反する状況が目を引きやすい例外状態かを述べた五章が秀逸。軍事ものにありがちなマチズモ的論理主義への批判も含んだ、まさに教本である

2013/09/03

[ろーじゃ]

戦争論・戦略論の入門書です。総合的なテキストとしてはページ数は抑え気味ですが、クオリティーは高くスラスラ読めていけます。戦略論の概説書の中ではインテリジェンスに力が入っているのが見どころです。

2013/01/14

[爆撃project]

戦略論がどのように研究されているのか、基礎的なことを学べる。文献ガイドが充実していたので、ここから買い揃えたいと思う。

2020/12/19

[さいごの砦]

日本では珍しい諸外国の大学活用されている戦略学の教科書。難解な戦略論を平易で網羅的に取り扱っている。

2018/06/30

[NN]

「戦争」の原因から方法論の変化までを包括的に描いた本。ビジネスに役立つ様な戦略論や戦史が知りたかったが、内容は国際関係論が多かったり、網羅性が低い項目も。とはいえ、久しぶりの国際政治の記述がよく染みたのも事実。

2013/08/16