出版社内容情報
「戦争の世紀」と呼ばれた20世紀も終わり、いよいよあと1ヵ月で新世紀を迎える。しかし、その21世紀は「新たな戦争の世紀」となるのか、それとも「真に平和な世紀」になるのか、そしてその新しい時代に、軍事力がいかなる役割を果たすことになるのかについて、いまだ明確な展望は生まれていない。本書は、クラウゼヴィッツの「戦争は政治の手段であるべきである」という命題について、新たな視点から検討し、「21世紀において軍事力は政治の手段たりうるか」という問題に取り組んだもので、新世紀に向けた意欲作である。好評のうちに再版した
【目次】
第1章 戦争と政治
1 戦争について
2 戦争の「決定的勝利」について
3 戦争の将来像について
第2章 軍事力の担い手の過去と将来
1 国軍以外の軍隊
2 国民国家
3 将来の軍隊
4 先進国における国軍の役割
第3章 政軍関係とシビリアン・コントロール
1 軍による政治権力の掌握
2 先進諸国におけるシビリアン・コントロール
3 シビリアン・コントロールの中心的理念
4 新たに何が問題とされているのか
第4章 情報技術革命と戦争の将来
1 戦争の仮想現実化
2 戦争の倫理化―「厳密な法の復活」
3 戦争の管理化
4 戦争の将来
第5章 戦略論の将来
1 戦略理論について
2 政治目的について
3 軍事戦略について
4 ターゲティング戦略について
5 ポスト冷戦期の戦略環境―三つの枠組みによる分析
本文注
おわりに
人名索引
事項索引
内容説明
戦争はこれからも政治の手段となるのか。21世紀は「新たな戦争の世紀」か、それとも「真に平和な世紀」になるのか、将来の軍事力の役割を新たな視点から考察。
目次
第1章 政治と戦争
第2章 軍事力の担い手の過去と将来
第3章 政軍関係とシビリアン・コントロール
第4章 情報技術革命と戦争の将来
第5章 戦略論の将来
著者等紹介
石津朋之[イシズトモユキ]
1962年、広島県生まれ。1991年、ロンドン大学キングスカレッジ大学院修士課程(戦争研究)修了。1993年、防衛研究所入所。1997~99年、オックスフォード大学大学院国際関係学部スワイア・スカラー。現在、防衛研究所主任研究官。専門は戦争研究(歴史、理論)、戦略思想
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