出版社内容情報
毛沢東が死んでもかれの理論は毛沢東主義として中国を支配し,その信者は再生産されていく。毛の理論は本当にマルクス・レーニン主義を高めたものと言いうるものなのか?
【目次】
まえがき
第1章 序論
―毛沢東主義とはなにか?
第2章 革命運動の指導者における理論と実践との統一
―毛沢東主義の誕生
第3章 毛沢東主義「哲学」の出現
―修正主義的体系化としての成長
第4章 偉大な毛から滑稽な毛への転落
―「放鳴」運動のつまづき
第5章 「人民内部の矛盾」論
―毛沢東主義の「哲学」の新しい展開
第6章 「三面紅旗」の失敗と世界戦略における中ソの対立
第7章 経験主義的教条主義の満開
―中ソ対立の激化
第8章 プロレタリア文化大革命
―毛の幻想にもとづく「革命」とその現実
附 録
1 毛沢東における否定の法則の修正
2 毛沢東の権力観と粛清の論理