出版社内容情報
教育の転換期にあたり、日本の教育の方向性を、構造レベルから授業実践・子どもの思考プロセスまで、国際的に位置づけ比較分析する。
ダイナミックに展開する21世紀の資質能力を育成する教育を、日本の特色を起点としつつ、国際的文脈に位置づけ検討する。例えば日本の授業研究(レッスン・スタディ)は国際モデルへ成長し、人間形成にかかわる「トッカツ(特活)・モデル」の国際化が進行している。世界の教育改革を分析し、グローバル時代の課題を浮き彫りにする。
内容説明
これからの学校教育をどうデザインするか。ダイナミックに展開する21世紀型の教育について、日本の特色を国際的文脈に位置づけ、コロナ後の変容も鑑みつつ、教育社会学・認知心理学の視点から比較検討する。
目次
序章 学校の未来を見据えて
第1部 国際的に見る日本の教育の特性と課題(教育改革を考える;国際比較の視点から日本の二一世紀型改革を考える;受験社会における非定型・再構築型教育;日本の教育再考―教育トランスファーから考える)
第2部 子どもの学力の認知心理学的分析とこれからの時代の教育(国際比較調査にみる日本の子どもの学力;アジアにおける日本の子どもの算数学力の特質;これからの時代の子どもの学力の形成)
第3部 二一世紀型教育を「授業」する(日本の教育モデルを用いた海外の実践から考える;コロナ後の学校教育とは)
著者等紹介
恒吉僚子[ツネヨシリョウコ]
文京学院大学副学長、外国語学研究科特任教授、東京大学名誉教授。プリンストン大学大学院社会学研究科博士課程修了。Ph.D.(社会学)。文京女子大学専任講師、東京大学総合文化研究科助教授、東京大学大学院教育学研究科教授を経て、2021年4月より現職。東京大学総長補佐、東京大学教育学研究科附属学校長、中央教育審議会委員などを歴任。専門は社会学、比較教育学、教育の国際比較研究、多文化教育
藤村宣之[フジムラノブユキ]
東京大学大学院教育学研究科教授。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程学修認定退学。博士(教育学)。埼玉大学教育学部講師、助教授、名古屋大学大学院教育発達科学研究科助教授、准教授、東京大学大学院教育学研究科准教授を経て、2011年10月より現職。専門は、教育心理学、発達心理学、教科教育(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。