シャーデンフロイデ―人の不幸を喜ぶ私たちの闇

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シャーデンフロイデ―人の不幸を喜ぶ私たちの闇

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  • サイズ B6判/ページ数 324p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326299270
  • NDC分類 361.4
  • Cコード C3011

出版社内容情報

害と喜びを意味するドイツ語からなる「シャーデンフロイデ」は、「人の不幸は蜜の味」という表現で私たちにも馴染み深い感情である。成功者や有名人の失敗に歓喜し、自分を虐げる者の不幸に快哉を叫ぶ、その心理に迫る。うらやみ、焦がれ、あざ笑い、安堵する――シャーデンフロイデがはびこる時代を生きる私たち人間の闇を照らし出す。

内容説明

人が不幸に喘いでいると、私たちは本能的にかわいそうだと感じる。はたして本当だろうか。私たちはこのような時に喜びを感じることがあり、日本語でいうところの「蜜の味」を味わう。この気持ちを表す言葉がドイツ語にある。「害」を意味する「シャーデン」と、「喜び」を意味する「フロイデ」を合わせて、シャーデンフロイデという。なぜ、私たちはシャーデンフロイデを感じるのだろうか。本書には、この疑問に取組んだ実証研究が集約されている。また、シャーデンフロイデを理解するための科学的アプローチに加えて、メディア、文学、そして日常生活の種々の例も随所に盛り込んでいる。

目次

優越の恍惚
下を向いて上向こうよ
余人しくじるべし
自己と他者
相応しい不幸は蜜の味
正義は人の為ならず
屈辱エンターテインメント
エンヴィーに首ったけ
妬み転成
解き放たれた邪悪な喜び
リンカーンだったら?

著者等紹介

スミス,リチャード・H.[スミス,リチャードH.] [Smith,Richard H.]
1953年生まれ。ケンタッキー大学教授。ノースカロライナ大学大学院修了。Ph.D.専門は社会心理学。シャーデンフロイデに関する実証的研究のパイオニアであり、妬みや恥といった様々な社会的感情を扱う心理学者としても名を馳せている

澤田匡人[サワダマサト]
1975年生まれ。宇都宮大学准教授。筑波大学大学院修了。博士(心理学)、臨床心理士、臨床発達心理士。専門は感情心理学、教育心理学。小中学生の妬みに関する調査を皮切りに、いじめやシャーデンフロイデの研究に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

harass

82
「他人の不幸は蜜の味」と日本で言われる感情を考察するエッセイ。社会との比較で自分が劣っていることを避けようとする人間心理を検証する実験の例や、創作などの引用が豊富。妬みの感情などや正義と復讐との比較など細かい。他人の屈辱を笑いにする海外番組の中で「プレデターをやっつけろ」が紹介。妬みの感情を公にすることははしたないとする文化があるが、妬みの行き着いた最悪の例としてナチスのユダヤ人迫害などの考察がある。おそらく原文の問題かとやや読みにくいが、例や引用の豊富さに驚く。まあその分散漫に感じるが。2018/07/09

『よ♪』

54
シャーデンフロイデ(Schadenfreude)──ひとの不幸は蜜の味。シャーデンフロイデに至る感情、成長させる源、感じる理由──"妬み"、そして"蔑み"。ひとを嘲笑する正当性を欲し、嘲笑していい対象を調達し、バカにしていい標的を確保する。私たちは人の不幸を糧に生きている。それはとても、甘美──。過度な"妬み"の妄想は都合のよい"復讐心"を増殖。殺意。そして、悲劇。イソップ物語を想像するといい。──なぜ、キリギリスはアリの勤勉さを讃えることができなかった?なぜ、アリはキリギリスを家に迎え入れることが──?2020/12/09

R

37
シャーデンフロイデとは、妬みとか嫉みとか、そういう感情や感覚の発露をいう。はっきりと定義付けられていないけども、古今東西、どこにでもある他人の失敗が喜ばしく見えてしまう、ある種浅ましい考えがどうしておきるのか、どのようにおきるのか、実験と実証を求めた本。阪神ファンにとって巨人が負ければ嬉しいという話がそれだということなんだが、裏を返すと他人がよい目にあっているというのを見るだけで不満を覚えるというものもこれに属するそうで、さらには、その感情は猿も覚えるというのが驚き。社会性と知能の闇ともいえる。2018/09/24

踊る猫

34
この「シャーデンフロイデ」、ツボにハマってしまうと「はいはい、『メシウマ』のことね」とわかった気になりやすい(その意味で「危うい」)概念だと思った。私自身もそうして早合点するところだった1人だ。著者が取り上げる話題のレンジは広い。政治家やセレブのスキャンダル、スポーツの花形選手のケガ、リアリティーショー(における「イジり」)、はては反ユダヤ主義に至るまで。つまりここまで広く話題をさらうことで私たちが「シャーデンフロイデ」を感じうる可能性やきっかけは多々ありうることを証明しているとも言える。ゆえに注意が要る2023/05/28

テツ

23
シャーデンフロイデ。他人の不幸は蜜の味。他人の不幸を目にしたときにその後の行動として哀れみ手を差し伸べるにしても小馬鹿にし嘲笑するにしても、どちらにしろその根元には喜びが渦巻いているんじゃないかと心に留めておかなければならないな。そして何というか、他人の躓きを喜んでそれをストレートに外部に向かい放出してしまうことを品がない行為だと戒めていくことが大切な気がする。蜜の味を美味い美味いと騒ぐ姿には品がない。端的に言えば品位を損なう言動は長期的に見て結局は自分のためにならないよということなのかな。2020/10/16

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