教育思想双書<br> 教育思想のポストモダン―戦後教育学を超えて

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教育思想双書
教育思想のポストモダン―戦後教育学を超えて

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  • サイズ B6判/ページ数 312,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326299133
  • NDC分類 371.21
  • Cコード C3337

出版社内容情報

ポストモダン思想は現代教育学に何をもたらしたのか。教育哲学・教育思想史・教育実践の3点から、教育学の新たな展開を描き出す。戦後日本の教育学は近代をどのように理解し、ポストモダニズムをいかに受容したのか。また、1970?80年代にかけて隆盛し90年代に一世を風靡した近代批判の思潮は、教育学に何をもたらしたのか。戦後から現在に至る教育学の変遷と、ポストモダン以後の教育思想・教育哲学の新動向を描き出し、教育と教育学の未来を展望する。

まえがき



序章 教育思想とポストモダン

 一 教育学とポストモダン

 二 ポストモダンとポストモダニズム

 三 教育学のポストモダン思想

 四 本書の対象と範囲



第一章 ポストモダニズムと規範の喪失?─教育哲学のポストモダン思想受容

 はじめに─忘却のポストモダニズム

 一 スケープ・ゴートとしてのポストモダニズム

 二 密教としてのポストモダニズム

 三 規範主義の継続

 四 パフォーマティヴではなくコンスタティヴに

 五 ポストモダニズムの大いなる遺産

 結語に代えて─血肉化されたポストモダニズム



第二章 近代批判、未完のプロジェクト─教育哲学は近代をどう論じてきたか

 はじめに─教育哲学における近代論の展開

 一 アイロニーとしての近代─一九六〇年代

 二 近代主義の登場─一九七〇年代

 三 近代主義の全盛─一九八〇年代

 四 近代批判の展開─一九九〇年代

 五 近代批判を超えて─二〇〇〇年代

 結語に代えて─近代批判、未完のプロジェクト



第三章 近代教育学批判とは何だったのか─教育思想史の課題と方法に寄せて

 はじめに─忘却の誘惑に抗して

 一 なぜ「近代」の「思想史」なのか?

 二 「戦後教育学の近代」批判

 三 教育思想史から教育人間学へ?─近代教育学批判の展開

 四 近代教育学批判のアクチュアリティ

 結語に代えて─省察と対話の近代教育学批判



第四章 言語論的転回以後の教育思想史─あるいは、ポストモダニズムの何がいけないのか

 はじめに─ポストモダンを経てなお教育批判は可能か?

 一 教育思想は批判の根拠たり得たのか?

 二 言語論的転回以後の教育思想史─語られなかったルール

 三 「言語論的転回以後の教育思想史」のこれから─再び歴史へ

 結語に代えて─〈根源的に失われた何か〉への距離



第五章 教育哲学と教育実践、その関係性の転換─見失われた啓蒙のゆくえ

 はじめに─啓蒙のゆくえ

 一 戦後教育学と教育実践─マルクスの呪縛を離れて

 二 モノローグからダイアローグへ─教育哲学の変容

 三 新たな関係性のために─場所、テクスト、臨床

 結語に代えて─理論‐実践の媒介者を育てる



第六章 国民の教育権論をフーコーで組み替える─道徳の教科化にどう向き合うか

 はじめに─「戦後レジームの終焉」と戦後教育学批判

 一 戦後教育学パラダイムの形成と継承

 二 国民の教育権論の限界とその呪縛

 三 統治としての近代教育とその批判

 結語に代えて─教育を変革する回路



終章 戦後教育学を超えて

 一 戦後教育学から冷戦後教育学へ

 二 近代批判のゆくえ

 三 教育思想から社会思想へ



あとがき

索引

初出一覧

下司 晶[ゲシ アキラ]
下司 晶(げし あきら)
1971年生まれ。中央大学大学院文学研究科教育学専攻博士後期課程単位取得退学. 博士(教育学). 現在, 日本大学文理学部教授(教育哲学・教育思想史). 主著:『<精神分析的子ども>の誕生――フロイト主義と教育言説』(東京大学出版会, 2006年), 『「甘え」と「自律」の教育学――ケア・道徳・関係性』(編著, 世職書房, 2015年), 『教員養成を問いなおす――制度・実践・思想』(共編著, 東洋館出版社, 2016年), 『教員養成を哲学する――教育哲学に何ができるか』(共編著, 東信堂, 2014年), 『教育思想史で読む現代教育』(分担執筆, 勁草書房, 2013年)ほか.

内容説明

ポストモダン思想は教育学に何をもたらしたのか。戦後から現在に至る教育学の変遷と、ポストモダン以後の教育思想・教育哲学の新動向を描き出し、教育と教育学の未来を展望する。

目次

序章 教育思想とポストモダン
第1章 ポストモダニズムと規範の喪失?―教育哲学のポストモダン思想受容
第2章 近代批判、未完のプロジェクト―教育哲学は近代をどう論じてきたか
第3章 近代教育学批判とは何だったのか―教育思想史の課題と方法に寄せて
第4章 言語論的転回以後の教育思想史―あるいは、ポストモダニズムの何がいけないのか
第5章 教育哲学と教育実践、その関係性の転換―見失われた啓蒙のゆくえ
第6章 国民の教育権論をフーコーで組み替える―道徳の教科化にどう向き合うか
終章 戦後教育学を超えて

著者等紹介

下司晶[ゲシアキラ]
1971年生まれ。中央大学大学院文学研究科教育学専攻博士後期課程単位取得退学。博士(教育学)。現在、日本大学文理学部教授(教育哲学・教育思想史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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入江・ろばーと

0
自分にこの方面の知識が決定的に欠落していることもあり、消化が非常に困難。いずれまた読み返して糧にしたい。2017/01/12

有智 麻耶

0
教育学界の中堅(すくなくとも、本書の刊行当時)研究者が、先行世代の論(戦後教育学および冷戦後教育学)を批判的に検討し、ポストモダンの観点から位置づけなおした研究書。『教育哲学研究』や『近代教育フォーラム』を読んだことのない読者が、本書だけ読んで理解できるような内容ではない。日本で教育哲学や教育思想史の研究を志す者が、現在地を確認するのによい。なお、本書でもっとも痛烈に批判されているのが田中智志であるということを、教育思想双書の第Ⅰ期が彼の『他者の喪失から感受へ』から始まったこととあわせて指摘しておきたい。2023/02/26

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