教育思想双書<br> 管理から自律へ―戦後ドイツの学校改革

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教育思想双書
管理から自律へ―戦後ドイツの学校改革

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  • サイズ B6判/ページ数 218,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326298778
  • NDC分類 372.34
  • Cコード C3337

出版社内容情報

市場原理に基づく日本/英米の教育改革とは異なるドイツで進行中のもう一つの学校改革。その理念と、歴史的推移、模索と実現の過程を示す。

戦前からの自主独立を尊ぶシュタイナーら私立学校の理念を、戦後公立学校に拡げようとしたH・ベッカーを皮切りに、学校開発理論等をふまえ、又ボン基本法以後90年代の各州教育法改正を経て改革が具体化される。学校の自律性の保障、協働的な自治、学校プログラム開発を柱とする学校づくりの試み。

関連書:広瀬俊雄『ウィーンの自由な教育─シュタイナー学校と幼稚園』(小社刊)


序章 本書の課題と視点
1 現代日本の学校改革の問題状況
2 本書の課題と視点

第1章 戦後ドイツにおける私立学校法の制定
1 私立学校法を検討する意味
2 私立学校法制の歴史的展開とボン基本法
3 私立学校法の制定過程
4 私立学校法制定の教育史的意義

第2章 H・ベッカーの「管理された学校」批判と「自由な学校」の理念
1 H・ベッカー研究の意義と方法
2 H・ベッカーの教育思想の背景
3 「管理された学校」批判と「自由な学校」の理念
4 H・ベッカーの「自由な学校」の理念とドイツ教育審議会勧告

第3章 ドイツ教育審議会勧告以後の教育学研究の展開
1 ドイツ教育審議会勧告以後の学校改革
2 「良い学校」に関する実証的研究とその特質
3 学校開発理論の展開とその特質
4 1980年代の教育学研究の教育史的意義

第4章 現代ドイツの学校改革と「自律的な学校」の創出
1 1990年代の学校改革の全体的動向
2 「自律的な学校」と協働的学校自治の創出
  ─ブレーメン州を事例として─
3 「学校プログラムの開発」の理念と方法
  ─ニーダーザクセン州を事例として─

<付録>三つの学校プログラム(抜粋)

あとがき
主要参考文献
索引

内容説明

教育学研究の知見にも裏づけられた、「人間形成の場」にふさわしい自律と協働に基づく学校づくりの試みを紹介する。

目次

本書の課題と視点(現代日本の学校改革の問題状況;本書の課題と視点)
第1章 戦後ドイツにおける私立学校法の制定(私立学校法を検討する意味;私立学校法制の歴史的展開とボン基本法 ほか)
第2章 H.ベッカーの「管理された学校」批判と「自由な学校」の理念(H.ベッカー研究の意義と方法;H.ベッカーの教育思想の背景 ほか)
第3章 ドイツ教育審議会勧告以後の教育学研究の展開(ドイツ教育審議会勧告以後の学校改革;「良い学校」に関する実証的研究とその特質 ほか)
第4章 現代ドイツの学校改革と「自律的な学校」の創出(一九九〇年代の学校改革の全体的動向;「自律的な学校」と協働的学校自治の創出―ブレーメン州を事例として ほか)

著者等紹介

遠藤孝夫[エンドウタカオ]
1958年福島県生まれ。1989年東北大学大学院教育学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、弘前大学教育学部教授。博士(教育学)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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