出版社内容情報
「身体のはたらき」を捉え直し、「becoming(なること)」という新たな契機が共創の本質をつかむカギとなることを示す試み。
doing(すること)やbeing(あること)では掴みきれない、「becoming(なること)」という第三の契機が、共創の本質と深く関わっていることを、「身体のはたらき」からはじまる「私の世界」の変容を通じて捉える。
【目次】
はじめに 身体のはたらきと新たな世界
共創──doing, beingからbecomingへ
場と共創──共創という問いの背景
共存在感(co-being)の創出──信頼の存在論としてのbeing
障害児らとともに──他者との断絶から生まれる新しい世界
てあわせ表現──感覚の臨界点から始まるbecoming
そして、becoming──風として立ち現れる身体
I Becomingする身体──生きる感覚をつかむ
1-1 創造する身体
感受する身体
創造する身体
1-2 原初の共創──植物の生命感覚に学ぶ
過程を生きる
場のセンス
森のなかの樹木たち
ウッド・ワイド・ウェブ──森のインターネット
切りつつ、つなぐ
植物はわたしになる
Ⅱ Becomingする現場──あっ!が生まれる手法
2-1 〈てあわせ〉で何が起きているのか
〈てあわせ〉──手をあわせるように、表現を創り合う
Becomingする身体にふれる──精神科入院病棟でのダンス
〈てあわせ〉のはじまり──その1
〈てあわせ〉のはじまり──その2
2-2 〈てあわせ〉という技法と社会実践
共創するテクネー
〈てあわせ〉の社会実践
永浦典子さんの記録
「共創」の社会実践を想う
2-3 てあわせ表現の計測と解析
てあわせ表現の様相
てあわせ表現を測る
表現のカオス──てあわせ表現のダイナミクス
もう一人の私──仮想的他者システム
離れた人たちと──てあわせ表現装置の活用
2-4 〈てあわせレター〉の感性
一〇秒の動画
感覚以前
不確定さ
Ⅲ Becomingするデザイン──あっ!をうつす技術
3-1 見えないものが見える
生成する〈ワタシ〉を経験する
エネルゲイアとキネーシス
場の表現──二領域通信システム
3-2 身体と世界が映るところ──影が持つ独自のはたらき
影が孕む逆説性
シャドウ・メディア──beingからbecomingへ
最初は遊びから始まった
ズレを創る──表現の媒介としての影
共創表現メディアをデザインする
3-3 シャドウ・メディアの生成位相──粒子がひらく環境
粒子影メディアの生成的作用
ゆらぐ身体、重なる影──becomingの深層へ
自律する影、ひらかれる他者
「あっ!」を共創する表現メディア
3-4 シャドウ・メディアの集団への適用──共創が立ち上がる現場
幼稚園での身体表現あそび
内容説明
「生る」(becoming)コミュニケーションへ。世界とわたしが同時に動きだす―その瞬間の生成は、共創する身体の実践からひらかれる。それは沈黙ではなく、抵抗でもない。新たな可能性への宣言は、すでにこの身体に芽生えている。
目次
はじめに 身体のはたらきと新たな世界
1 Becomingする身体―生きる感覚をつかむ(創造する身体;原初の共創―植物の生命感覚に学ぶ)
2 Becomingする現場―あっ!が生まれる手法(〈てあわせ〉で何が起きているのか;〈てあわせ〉という技法と社会実践;てあわせ表現の計測と解析;〈てあわせレター〉の感性)
3 Becomingするデザイン―あっ!をうつす技術(見えないものが見える;身体と世界が映るところ―影が持つ独自のはたらき;シャドウ・メディアの生成位相―粒子がひらく環境;シャドウ・メディアの集団への適用―共創が立ち上がる現場;「あっ!」のコミュニケーション―表現で出会う・つながる)
おわりに 想定しない身体
対談―共創する身体を生きる
著者等紹介
三輪敬之[ミワヨシユキ]
早稲田大学名誉教授。1947年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科博士課程単位取得退学後、同大学にて助手・講師・助教授を経て、1986年に理工学部教授、学部再編により2007年より創造理工学部教授。工学博士。専門は生命機械工学および共創学。日本機械学会フェロー。日本ロボット学会、ヒューマンインタフェース学会などの理事を歴任。2017年4月に「共創学会」を設立し、初代会長として4期(2024年まで)務めた。1986年モエ・ヘネシー賞(Mo¨et‐Hennes Prize)最優秀賞受賞(植物生産分野)。シャドウ・メディアによる上演や体験展示を国内外で実施
西洋子[ニシヒロコ]
東洋英和女学院大学教授。1961年生まれ。お茶の水女子大学大学院修士課程、神戸大学大学院博士後期課程修了(学術博士)。お茶の水女子大学助手、学習院大学講師を経て2004年より現職。多様な人々による身体での共創表現を構想し1998年から「みんなのダンスフィールド」を開始。国内外での上演活動に加えて被災地や公立文化施設でのワークショップを展開。共創学会副会長、会長(2017‐2024、2025‐)、東京芸術劇場他「のはらカレッジ」プログラムオフィサー(2024‐)を務める。舞踊学会研究奨励賞(2003)、ISAPA最優秀ビデオ発表賞(2003・2007)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



