出版社内容情報
なぜ「書く」のか? 米国のライティング教育をめぐる論争と表現主義の意義を読み解き、自己表現の教育的可能性を発見する。
本書は、米国の表現的ライティング教育の系譜を紐解き、その理論と実践を明らかにする研究書。表現主義と、米国高等教育の諸潮流とを比較して、学生の自己表現と学術訓練の緊張をめぐる論点を整理し、表現的ライティング・カリキュラムの構造を解き明かす。個人の感情や自己発見を重視することで、「書く」ことの意義が問い直される。
【目次】
内容説明
なぜ「書く」のか?書き手の自由な表現を重視する表現主義がアメリカのライティング教育で果たした役割を読み解き、自己表現の教育的可能性を浮かび上がらせる。
目次
研究の主題と方法
第1部 〈パーソナル〉をめぐる歴史と論点(ライティングにおける〈パーソナル〉の萌芽―古典修辞学から19世紀米国修辞学への変遷;現代伝統修辞学の誕生と問題―米国における作文論理の形成と形式主義化)
第2部 表現主義の系譜(ライティング教育における自己表現の諸相―19世紀から20世紀初頭における創造的表現の展開;表現主義の思想的地平とその源泉―自己と自由の探求を通した「表現主体」の生成;表現主義の理論的基底―ブリトンとキニーヴィーの言説研究による基礎づけ)
第3部 表現主義の批判的検討(ライティング教育の諸潮流における表現主義の位置づけ―バーリンとファルカーソンの認識論研究を手がかりとして;ライティング教師による自己表現の批判と受容―ライティング教育・研究の制度的・文化的背景)
第4部 表現主義の実践的展望(表現主義における私と公、個人と社会の往還―社会認識論修辞学との論争を読み解く;ライティングにおける「ヴォイス」―表現による足場かけと省察の実質化;表現主義のカリキュラム構造―〈ペーパー〉と〈レター〉から成る複線プロセス)
自己表現の教育的可能性
著者等紹介
森本和寿[モリモトカズヒサ]
京都大学大学院教育学研究科博士後期課程研究指導認定退学、同大学より博士(教育学)を取得。日本学術振興会特別研究員などを経て、大阪教育大学総合教育系准教授、専門は教育学、教育方法学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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