一〇〇年前の「入試改革」―一九二〇年代中等学校入学難問題にみる教育と選抜

個数:

一〇〇年前の「入試改革」―一九二〇年代中等学校入学難問題にみる教育と選抜

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年07月24日 03時24分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ A5判/ページ数 288p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326251889
  • NDC分類 376.8
  • Cコード C3037

出版社内容情報

100年前の日本で社会問題化した中等学校の入学難と「入試改革」の経緯を詳細に分析し、現代に続く教育と選抜の問題を検討する。

1920年代の日本における中等学校入学難問題への対応は、どのような帰結をたどったのか。政治的・社会的議論を巻き起こした「入試改革」の経緯を、当時の史資料を繙きつつ歴史的・社会的背景とともに詳細に論じる。さらには、現代の中学受験や高大接続といったアクチュアルな課題も視程に、「教育と選抜」をめぐる検討を行う。


【目次】

はしがき

序章 なぜ一九二〇年代の「入試改革」が問題なのか
 1 問題の所在
 2 先行研究の検討
 3 本書の課題と意義
 4 本書の構成

第一章 「中等学校入学難問題」の社会的背景
 1 中学校・高等女学校への進学動向
 2 児童の心身発達に対する入試の「悪影響」への注目
 3 メンタルテスト・教育測定への関心増大
 4 学習用具(ノート・鉛筆・謄写版)の普及
 5 「入試改革」への焦点化

第二章 「入試改革」をめぐる動向──「中等学校入学試験撤廃期成聯合会」の結成を中心に
 1 入学難問題の緩和に向けた種々の動き
 2 学科試験撤廃論の登場
 3 各地で実施された入学試験の実態
 4 「中等学校入学試験撤廃期成聯合会」の結成
 5 小括

第三章 乱立する中等学校入試改革案と争点のありか
 1 メンタルテスト導入論
 2 小学校の成績評価活用論
 3 口頭試問推進論
 4 学校増設論
 5 入試撤廃論と抽籤論
 6 二転三転した市川源三の入試改革論
 7 何が争点となっていたのか

第四章 文部省による入試改革の「断行」
 1 一九二七(昭和二)年六月に発表された文部省案に対する反応
 2 一九二七(昭和二)年八月から一一月にかけての経過
 3 文部省案に対する反応
 4 一一月の「改正」──暗雲立ち込める「新制度」の先行き

第五章 座礁する入試改革
 1 「改革」後の入試実施状況
 2 「改革」実施後の社会的反応
 3 文部省による新制度初年度の総括
 4 政権交代、そして大阪における情実事件の発覚
 5 筆記試験の「復活」
 6 「虚栄心」か「人情」か

終 章 「入試改革」が見落としてきたもの
 1 本書の知見とその意義
 2 「入試改革」の限界

あとがき
参考文献
事項索引
人名索引

内容説明

戦前日本で社会問題化した「中等学校入試改革」の実像。一〇〇年前の日本における中等学校入学難問題への対応をめぐり、いかなる社会的論議が巻き起こったのか。史資料をもとに歴史的背景を詳細に論じ、現代に続く教育と選抜の問題の本質に迫る。

目次

序章 なぜ一九二〇年代の「入試改革」が問題なのか
第一章 「中等学校入学難問題」の社会的背景
第二章 「入試改革」をめぐる動向―「中等学校入学試験撤廃期成聯合会」の結成を中心に
第三章 乱立する中等学校入試改革案と争点のありか
第四章 文部省による入試改革の「断行」
第五章 座礁する入試改革
終章 「入試改革」が見落としてきたもの

著者等紹介

石岡学[イシオカマナブ]
1977年福島県生まれ、兵庫県出身。京都大学大学院人間・環境学研究科教授。京都大学博士(人間・環境学)。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。日本学術振興会特別研究員(PD)、マンチェスター大学research associate、同志社大学文化情報学部助教、京都大学大学院人間・環境学研究科准教授を経て、2024年度より現職。主な著作に、『「教育」としての職業指導の成立―戦前日本の学校と移行問題』(勁草書房、2011年(第5回日本教育社会学会奨励賞(著書の部)受賞))など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

最近チェックした商品