出版社内容情報
心理学の発展、ひいては科学の最前線における研究成果とともに展開されてきたスポーツ心理学。その基礎的知見と理論を体系的に解説。
本書は様々な環境の中で身体が最高のパフォーマンスを発揮する場としてスポーツをとらえ、その原理を科学的に解明することを目指す。既存のテキストは研究成果の競技場面への適用ばかりに焦点が当てられているが、本書では情報処理理論や反応時間、記憶や学習といった基礎心理学的知見を踏まえた科学的スポーツ心理学を紹介する。
内容説明
情報処理、反応時間、運動の学習と記憶―。基礎心理学的知見と重要な理論から体系的に学ぶ科学的スポーツ心理学。
目次
はじめに スポーツ心理学は面白い
第1章 スポーツ心理学とは、その独自性
第2章 心と動きの情報処理理論1 心への情報理論からの接近
第3章 心と動きの情報処理理論2 人間の情報処理特性を表す2つの法則
第4章 心と動きの情報処理理論3 スポーツへの適用
第5章 スポーツにおける心と動き メンタルトレーニング1:その原理と実際
第6章 スポーツにおける心と動き メンタルトレーニング2:運動のイメージ
第7章 スポーツにおける心と動き メンタルトレーニング3:目標設定
第8章 心の主観と客観 精神物理学
第9章 動きの制御と学習1
第10章 動きの制御と学習2
第11章 動きの制御と学習3
第12章 運動制御と視覚、錯覚
第13章 技術と技能、運動の言語化
第14章 スポーツと社会、集団力学
第15章 スポーツとストレス、行動変容
著者等紹介
山田憲政[ヤマダノリマサ]
1960年新潟県生まれ。1985年筑波大学大学院体育科学系修士課程修了。博士(教育学)。北海道大学大学院教育学研究院教授を経て、中京大学スポーツ科学部教授。専門はスポーツ心理学、バイオメカニクス、知覚‐運動科学。身体運動を、心理・力学を統合する情報概念から包括的に捉え、アスリートの知覚、知覚と動きのダイナミクス、運動学習のメカニズム、運動情報の伝達メカニズムにアプローチしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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