出版社内容情報
学校選択制の実態と課題を実証的に明らかにし、今後の学校選択制の導入・発展・見直しに関して、エビデンスに基づく政策決定を問う。
2000年以降、一部の自治体で可能となった義務教育における学校選択制は、歓迎の声もある一方で見直しや廃止が行われるなど、評価は混在している。本書は学校選択制の実態について、アンケート調査をもとにした計量分析で実証的に明らかにすることにより、政策議論のためのエビデンスを提供しつつ、今後の課題を提示する。
内容説明
教育格差の是正に向けた教育政策の議論のために。学校選択制は、子どもの教育機会の配分方法をめぐる選択の問題でもあり、より派生的には、社会全体のあり方までの選択を問う問題をも提起している。学校選択制の実態と課題を、エビデンスに基づき検証する。
目次
1 保護者の視点からみた学校選択制(学校選択制と保護者の社会階層;学校選択制と学校の特性;学校選択制とソーシャル・キャピタル)
2 教師の視点からみた学校選択制(学校選択制と関係的信頼;学校選択制と教師の職務満足度)
3 展開と結論(米国におけるチャータースクールの実態と課題)
補論1 教育改革の成果と課題―品川区における教員・保護者アンケート調査から
補論2 学校選択制の成果と課題―品川区における教員・保護者アンケート調査から
著者等紹介
山下絢[ヤマシタジュン]
東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。現在:日本女子大学人間社会学部教育学科准教授。受賞:日本教育行政学会研究奨励賞(2010年)、SPSS研究奨励賞応募論文優秀賞(2007年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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