出版社内容情報
「深い学び」とは何か。また、その実現には何が必要なのか。日本の教育実践の蓄積や理論をふまえ、教科と子どもの視点から描きだす。
目次
第1部 「資質・能力」を考える(資質・能力とアクティブ・ラーニングを捉え直す―なぜ、「深さ」を求めるのか;国語科で育てる「資質・能力」と「言葉による見方・考え方」;社会科における資質・能力形成の課題―中学校社会科の事例で考える;体育科で育てる「資質・能力」とは何か;コンピテンシーの育成と人格の形成―道徳のコンピテンシーから導かれる“道徳性”の再定義;総合的な学習で育てる「資質・能力」と文脈を超えてゆく学び―いまこそ問われる総合の学びのゆくえ)
第2部 「主体的・対話的で深い学び」を捉え直す(深い学びを生み出すための豊かな教育内容研究―高校国語科の授業を中心に;授業における目標の構造・機能と授業づくり―「あらたな形式主義」からの脱却;アクティブ・ラーニングの自己目的化に異議あり!―「先廻りリチーサ」を欠いたアクティブ・ラーニングは必ず空中分解する;「主体的・対話的で深い学び」の計り知れない困難―見失われた可能性を求めて)
第3部 自律的なカリキュラムの開発とマネジメント(教育課程政策の中でのカリキュラム・マネジメント―政策的提起をくみかえる視点;学校現場発信のカリキュラム・マネジメントをさあ、はじめよう―中津川市立加子母小学校総合学習「トマト大作戦の取り組み」から;インクルーシブ教育におけるカリキュラム・マネジメント―包摂と排除の視点から;子ども理解から始まるカリキュラム・マネジメント)