出版社内容情報
30歳代後半40歳代半ばは、教職生活において危機的な時期であると同時に、専門家としての自立の可能性を内包した時期でもある。この年代の高校教師のライフストーリーを分厚く叙述しつつ、教師個人の教職アイデンティティの変容と学校文化・教師文化の編み直しの可能性を示し、教師研究・高校教育研究の新たな方向性を検討する。
内容説明
教師であることの根源的な問いに対する語りと語り直し。
目次
研究の主題と方法
第1部 方法論(教師のライフヒストリー研究の台頭―知識と権力の組み替え;教師のライフヒストリー研究の展開―事例研究と自己省察;ライフヒストリーとライフストーリーをめぐって ほか)
第2部 事例研究(教科と教育を両輪として―南行雄のライフヒストリー;フィールドワークによる学びの創造へ―西山伸のライフヒストリー;時代の波涛と対峙しつづけて―北原豊のライフヒストリー ほか)
第3部 考察(教師のライフサイクルと中年期の危機;教職アイデンティティの変容を支える教師の自分語り;教師のライフストーリーとその時代)
研究の総括
著者等紹介
高井良健一[タカイラケンイチ]
1967年福岡県生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。博士(教育学)。現在、東京経済大学経営学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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