出版社内容情報
保護者や地域住民が学校運営に参加する、学校運営協議会をおくコミュニティ・スクールは、文科省も推進する新しい学校制度であり、2014年4月には全国で2000校近く存在する。協議会の参加者にはどのような学歴、階層、ジェンダーが偏在し、発言力は誰がもっているのか。内部の家父長制的関係性と、周縁化される保護者の存在が浮き彫りとなる。
内容説明
コミュニティ・スクールの内部では何が起こっているのか?インタビューとアンケートの詳細な調査により、学校運営協議会内部の関係性や、周縁化される保護者の存在を浮き彫りにしつつ、今後の学校改革の在り方を検討する。
目次
問題の所在
第1部 コミュニティ・スクールにおける保護者委員の位置(コミュニティ・スクールの全国的状況と委員の意識・活動;コミュニティ・スクールの特性と女性保護者の劣位性)
第2部 学校支援型コミュニティ・スクールによる「対外経営」と家庭教育(萎縮する保護者―学校運営協議会における「無言委員」の所在;「対外経営」の展開と保護者委員の位置;「対外経営」がもたらすもの)
結論
著者等紹介
仲田康一[ナカタコウイチ]
1982年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程後期課程修了。博士(教育学)。現在、浜松大学健康プロデュース学部講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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