内容説明
錯綜する現代の教育状況に、どうアプローチすればよいのか。教育現実のもつ複雑さと重層性に迫るため、「思想史」という回路を通して現代教育の全体像を炙り出す。教育学を学ぶための教育思想史入門。
目次
ふたたび近代教育を問い直す(近代教育と形而上学―「自然」概念再考)
第1部 システム(政治―逆コース史観のアンラーニング;大学―脱・機能主義の大学像の構築に向けて;都市―ジンメルの思想に内在する人間形成論を解読する試み ほか)
第2部 知(教養―ヨーロッパ的人間形成と知的文化;人間形成―教育科学の基礎概念としてのBildung;教科書―コメニウス『汎教育』における書物一般と学校用書物 ほか)
第3部 人間(人間学―京都学派人間学と日本の教育学との失われた環を求めて;倫理的基礎―教育を支える愛;臨床―教育理論における臨床性志向の意義と課題 ほか)
教育思想史から教育学へ、ふたたび(教育思想史の方法論的反省―「発達」概念の思想史の試みを軸にして)
著者等紹介
森田尚人[モリタヒサト]
1944年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。現在、中央大学文学部教授
森田伸子[モリタノブコ]
1945年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。現在、日本女子大学人間社会学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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