内容説明
「学校選択」の結果、フランスではいま何が起こっているのか。階層・地域間格差・社会関係資本・親の教育戦略等を視野に入れ、日仏の研究者が社会学的に分析する。
目次
第1章 戦後教育の「民主化」と「隔離化」
第2章 フランスにおける学校選択行動の社会階層的類型―学区制廃止は教育の社会的不平等の解消に貢献するか?
第3章 私学の役割機能変遷にみる世俗化現象―私学選択にみる学歴志向の浸透を視点として
第4章 「選択」の形成―ケースからの思考
第5章 他者を選ぶ―判断、戦略と学校のセグレガシオン
第6章 就学実践の社会空間的決定因―パリの中学校に適用される統計的モデル化の試み
第7章 居住地域の社会的・教育的差異化―不平等と地域状況の研究
第8章 学区制に関する研究と論争
終章 対談:日仏の学区制度と学校選択
著者等紹介
園山大祐[ソノヤマダイスケ]
1971年生。九州大学大学院教育学研究科博士後期課程退学。現在、大阪大学大学院人間科学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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