内容説明
協働と協力のためのスキルを育成する教育は、いかにして実現できるのか。共生をめざすコスモポリタン・シティズンシップのための学びを探求する。
目次
第1部 変容するシティズンシップ(コスモポリタン・シティズンシップ;人権・民主主義・開発;市民としての子ども)
第2部 包摂のための学び(教育を受ける権利;コスモポリタン・シティズンシップのための学び;シティズンシップを実践する ほか)
第3部 学校を民主化する(民主的な学校教育;権利と責任;変容するリーダーシップの役割)
付録
著者等紹介
オスラー,オードリー[オスラー,オードリー][Osler,Audrey]
バーミンガム大学講師、レスター大学教育学教授などを経て、リーズ大学及び香港大学教育研究所特任教授。元リーズ大学教育学部教授、シティズンシップ及び人権教育センター所長
スターキー,ヒュー[スターキー,ヒュー][Starkey,Hugh]
ロンドン大学教育研究所准教授、ロンドン通信教育センター長。Ph.D.
清田夏代[セイダナツヨ]
1968年新潟県生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。博士(教育学)。現在、南山大学人文学部准教授
関芽[セキメグム]
1977年神奈川県生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。現在、首都大学東京非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かんちゃん
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教育論はユートピア的な思想で彩られていることが多く、本当にその理想に到達するのは可能なのかと首をかしげてしまうものも多い。もちろんこの本にもそういう側面は多分にあるが(特に解説)マイノリティをいかに包括していくかといった議論について、考えさせられることも多かった。献身的なリーダーシップ、能動的なアイデンティティを育む、異質と感じる他者との連帯。言うは易いが実際どうすれば可能になるのか。まずは各自が自らのアイデンティティを認識していくことが必要?それから、教師と生徒間、生徒と生徒間、あるいは社会との議論か。2012/01/16