インドネシアの近代女子教育―イスラーム改革運動のなかの女性

インドネシアの近代女子教育―イスラーム改革運動のなかの女性

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  • サイズ A5判/ページ数 349,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784326250424
  • NDC分類 372.24
  • Cコード C3037

出版社内容情報

本書は近代女子教育の発展と特質をイスラーム改革運動との関連で明らかにしようとするものである。1923年に西スマトラに誕生した近代的女子イスラーム学校ディニア・プトリの歴史とそれに関わった人々のライフヒストリーをとりあげて論じていく。
 ムスリム女性たちが近代にどのように向き合おうとしたのか、またどのようなムスリム女性を育てようとしたのかを、20世紀初頭にとどまる問題としてではなく現在まで続く問いとして明らかにする。イスラームを理解するため、特にムスリム女性を理解するための必読研究。




【目次】

序章 インドネシアの近代女子教育とイスラーム

1 女性と教育をめぐる議論の幕開け
第1章 モダニティの模索とイスラーム―女性と教育をめぐって
第2章 蘭領東インド期のディニア・プトリ
     ―イスラームの改革運動のなかの女子教育―

2 国民教育制度との調整・再興
第3章 国民国家形成期のディニア・プトリ―1945年~1965年―
第4章 「開発」体制の中のディニア・プトリ―1965年~1990年―

3 イスラーム女子教育の現代的意味
第5章 ディニア・プトリのイスラーム教育空間
     ―イスラーム女子教育の現代的意味―
第6章 ディニア・プトリのイスラーム社会空間―卒業生の生活史を通して―

終章 イスラーム女子教育の意味と変容

あとがき
資料
用語説明
参考文献一覧
索引

内容説明

継続する価値と変革する価値。そのはざまを生きるムスリム女性たちの模索のあとをくっきりと描き出し、歴史的経緯を詳細に分析する。

目次

インドネシアの近代女子教育とイスラーム
1 女性と教育をめぐる議論の幕開け(モダニティの模索とイスラーム―女性と教育をめぐって;蘭領東インド期のディニア・プトリ―イスラーム改革運動のなかの女子教育)
2 国民教育制度との調整・再興(国民国家形成期のディニア・プトリ―1945年~1965年;「開発」体制のなかのディニア・プトリ―1965年~1990年)
3 イスラーム女子教育の現代的意味(ディニア・プトリのイスラーム教育空間―イスラーム女子教育の現代的意味;ディニア・プトリのイスラーム社会空間―卒業生の生活史を通して)
イスラーム女子教育の意味と変容

著者等紹介

服部美奈[ハットリミナ]
1964年愛知県に生まれる。1997年名古屋大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。1999年博士(教育学)。現在、岐阜聖徳学園大学専任講師。専門は比較教育学、教育人類学。主論文に「女子イスラーム教育における「近代性」の創出と展開」『比較教育学研究』21号、1995、「イスラームにおける通過儀礼と宗教教育に関する序論」『比較教育学研究』22号、1996ほか
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