国民アイデンティティの創造―十八~十九世紀のヨーロッパ

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  • サイズ B6判/ページ数 327,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326248414
  • NDC分類 316.83
  • Cコード C3022

内容説明

あたかも自明のように語られる「国民アイデンティティ」。それは近代ヨーロッパで創り出されたものにすぎない。叙事詩が発見され、国語が定められ、歴史が編まれる。特色ある風景、観光名所、民族衣装が誕生する。その過程は各国で同じ時期に、同じパターンで進行した―。今なおアクチュアルな問題を歴史的な視点から捉えなおすための必読書。

目次

諸国民のヨーロッパ
第1部 祖先の特定(美の革命;国民一つに、言語一つ;国民文化への国際的な後援態勢;一つの国家に、複数の民族;根幹的な叙事詩;国民史)
第2部 民俗文化(明細目録;描かれた国民)
第3部 大衆文化(地平としての国民;歓喜国民団)
ヨーロッパ人としてのアイデンティティ

著者等紹介

ティエス,アンヌ=マリ[ティエス,アンヌマリ][Thiesse,Anne‐Marie]
大衆文学、国民とアイデンティティ、文学における合理主義を研究。国立学術研究センター(CNRS)研究部長、社会科学高等学院(EHESS)研究部長(美術社会学センター所属)。高等師範学校卒、文学教授資格取得、リヨン第二大学にて国家文学博士号取得

斎藤かぐみ[サイトウカグミ]
東京大学教養学部教養学科卒。欧州国際高等研究院(IEHEI)修了。翻訳家、フランス語講師

工藤庸子[クドウヨウコ]
東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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壱萬弐仟縁冊

12
1999年初出。ドイツ愛国教育のフリードリヒ・ルートヴィヒ・ヤーンは1810年の『ドイツ国民性』で、民衆無き国家は無に等しく、賢明な政府は民衆を国家のなかに置くものであると主張(58頁)。国民国家を考える上で両者の位置関係は問題となる。包摂するか、上に立つのか。諸国民の民俗文化の構築は、大勢としては人種差別の埒外で、諸国のアイデンティティ構築競争という恒例の枠組みのなかで進められた(186頁~)。わかりそうでわからない表現。風俗画や祭りの絵は、国民という観点から読まれやすい(198頁)。人物の服装が特徴。2014/02/27

児玉

1
「国民アイデンティティ」とは何か、を考えさせられる本。 近代国家では、まずその要件として「国民の英雄」の想像、英雄譚の"発見"が求められた。 他にも絵画、民芸品、民族衣装、伝統工芸...が挙げられるが、共通するのは、国民意識という抽象的・非物質性の観念を、これら諸々の「物質」に求めたのである。 本書を読む点で留意すべき点は、アイデンティティを構成する要件が、大陸にモザイク状に諸民族が偏在するヨーロッパと、島国日本で異なる点か。2015/03/14

も~り~

0
Invention of tradition.伝統は創られ、広がり、権威付けられる。そしていつの間にか、それが「伝統」や「昔からある」とか「私達の」など、あたかも、歴史的な文脈で随分以前からあるかのようなものに変わっていく。 同書はヨーロッパの18〜19世紀の事例をたくさん挙げてますが、日本にもたくさんありますよね。2015/03/27

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