出版社内容情報
現代アメリカの代表的哲学者ネーゲルの最初の著書にして、その基本的立場を明確に示し倫理学の展開に影響を与えた名著、遂に邦訳!
ネーゲルは本書で利他主義を感情や共感、自己犠牲などと結びつくものではなく、合理的に根拠づけることができるものとして捉える。自己や世界を理解する際の「非個人的観点」と「個人的観点」の違いを鍵として、客観的理由という概念によって倫理を基礎づけ、「利他主義はいかにして可能になるか」という問いに答えることを試みる。
【原著】Thomas Nagel, The Possibility of Altruism(Princeton University Press, 1970)
内容説明
「非個人的観点」と「個人的観点」の違いを鍵として、客観的理由という概念によって倫理を基礎づける。
目次
第1部 倫理と人間の動機づけ(道徳の基礎;伝統的論争;解決;必然性と解釈)
第2部 主観的理由と慎慮(欲求;慎慮による動機づけと現在;理由;慎慮の理由の解釈―通時的な同一性)
第3部 客観的理由と利他主義(利他主義―直観的問題;客観的理由;独我論、乖離、そして非個人的観点;客観的理由の解釈;帰結;結論)
著者等紹介
ネーゲル,トマス[ネーゲル,トマス] [Nagel,Thomas]
1937年生まれ、アメリカ人。コーネル、オックスフォード、ハーバードの各大学で学んだ後、1963~6年カリフォルニア大学、1966~80年プリンストン大学、1980~2016年ニューヨーク大学にて教鞭をとった。ニューヨーク大学名誉教授
蔵田伸雄[クラタノブオ]
北海道大学大学院文学研究院教授。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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