出版社内容情報
英米圏の現代倫理学の展開を追う上で、まずおさえておくべき重要文献を精選して収録。本巻では契約論・契約主義と徳倫理学を扱う。
ホッブズ的な契約論を批判的に継承し、自己利益の最大化を目指す個人間の合意形成を描いたゴティエ。自由で平等な個人間の相互尊重を論じたスキャンロン。徳倫理学の復興に道を拓いたアンスコム。独自の徳倫理学を探るスロート。アリストテレス主義の徳倫理学を牽引するハーストハウス。各論文を紹介する充実した監訳者解説つき。
内容説明
現代倫理学のマイルストーン。道徳は、私たちに何を求めているのか?互いに合意した原則に従うことだとする契約論・契約主義、有徳な人柄やその表出だとする徳倫理学。それぞれの記念碑的文献を収録。
目次
第1部 契約論/契約主義(なぜ契約論か?;契約主義の構造)
第2部 徳倫理学、またはその先駆(現代の道徳哲学;行為者基底的な徳倫理学;規範的な徳倫理学)
著者等紹介
ゴティエ,デイヴィッド[ゴティエ,デイヴィッド] [Gauthier,David]
1932年カナダ生まれ。オックスフォード大学で博士号取得後、トロント大学とピッツバーグ大学で教鞭を執る。現在はピッツバーグ大学名誉教授
スキャンロン,T.M.[スキャンロン,T.M.] [Scanlon,T.M.]
1940年アメリカ生まれ。ハーヴァード大学で博士号取得後、プリンストン大学とハーヴァード大学で教鞭を執り、2018年にアメリカ哲学協会会員に選出
アンスコム,G.E.M.[アンスコム,G.E.M.] [Anscombe,G.E.M.]
1919年アイルランド生まれ。オックスフォード大学を拠点に長く研究を行い、1970年からはケンブリッジ大学で教鞭を執る。2001年没
スロート,マイケル[スロート,マイケル] [Slote,Michael]
1941年アメリカ生まれ。ハーヴァード大学で博士号取得後、トリニティ・カレッジ(ダブリン大学)やメリーランド大学などで教鞭を執り、現在、マイアミ大学教授
ハーストハウス,ロザリンド[ハーストハウス,ロザリンド] [Hursthouse,Rosalind]
1943年イギリス生まれ。ニュージーランドで育ち、オックスフォード大学で博士号取得。イギリスの放送大学(Open University)で長く教鞭を執り、その後、オークランド大学の哲学教授に就任。現在は同大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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