出版社内容情報
星占いの起源と歴史を知っていますか?私たちの古代・中世イメージを覆す、科学としての占星術とそのグローバルな伝播の実際に迫る!
紀元前8世紀のバビロニアを起源とする占星術は、ギリシアを経てインド・中国へと伝播、平安時代には「宿曜道」として遠く日本にまで伝えられた。未来を予知する学問として体系化された占星術は、天文学や暦の成立とも結びついた、まさに最先端の科学であり、だからこそ世界中に伝えられたのである。占星術の歴史的な意義を見つめ、広大なスケールで文化の交流を描く。
第一章 バビロニアから日本まで
1 西安の夏
2 ユーラシアの舞台
3 東寺の火羅図
第二章 占星術のはじまり
1 創造神話
2 観測記録
3 ホロスコープ占星術の誕生
第三章 ヘレニズムの占星術
1 宇宙論と占星術
2 ヘレニズムという時代
3 同心天球と曜日の順序
4 エジプトの役割
5 『テトラビブロス』
6 エジプトの占星術
第四章 地中海からインドへ
1 海上交通の発達
2 インドの惑星と曜日の順序
3 ラーマのホロスコープ
4 ヴァラーハミヒラ
5 バビロニアと南インド
6 医学と占星術
7 インドの黄道座標
第五章 サーサーン朝ペルシア
第六章 インドから中国へ
1 インド古来の占い
2 科学の乗りものとしての仏教
3 新しい占星術
第七章 中国から日本へ
1 宿曜道
2 『七曜攘災決』
第八章 イスラーム世界の占星術
1 ペルシアからイスラーム世界へ
2 歴史占星術
3 クーシュヤールの占星術書
4 『明訳天文書』
5 アル・ビールーニーの『星学入門』
第九章 ジャイプルの夏
1 わたしの研究計画
2 ジャンタルマンタル天文台
3 ジャイ・シング王のホロスコープ
参考文献
あとがき
内容説明
古代文明においては占いは未来予知のための学問であり、技術であった。夢、亀の甲羅、動物の振舞い、星の配置、手相などに未来が書き込まれていると信じた人々は、それを読み取るシステムを構築しようとしてきた。「科学」としての占星術の発展と伝播を追い、私たちの古代・中世イメージを覆す。
目次
第1章 バビロニアから日本まで
第2章 占星術のはじまり
第3章 ヘレニズムの占星術
第4章 地中海からインドへ
第5章 サーサーン朝ペルシア
第6章 インドから中国へ
第7章 中国から日本へ
第8章 イスラーム世界の占星術
第9章 ジャイプルの夏
著者等紹介
矢野道雄[ヤノミチオ]
1944年京都府に生まれる。1972年京都大学大学院文学研究科博士課程単位修得退学。1996年文学博士。現在、京都産業大学文化学部教授
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