シリーズ言葉と社会
星占いの文化交流史

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  • サイズ B6判/ページ数 214p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784326199273
  • NDC分類 148.8
  • Cコード C3310

出版社内容情報

星占いの起源と歴史を知っていますか?私たちの古代・中世イメージを覆す、科学としての占星術とそのグローバルな伝播の実際に迫る!

 紀元前8世紀のバビロニアを起源とする占星術は、ギリシアを経てインド・中国へと伝播、平安時代には「宿曜道」として遠く日本にまで伝えられた。未来を予知する学問として体系化された占星術は、天文学や暦の成立とも結びついた、まさに最先端の科学であり、だからこそ世界中に伝えられたのである。占星術の歴史的な意義を見つめ、広大なスケールで文化の交流を描く。


第一章 バビロニアから日本まで
1 西安の夏
2 ユーラシアの舞台
3 東寺の火羅図

第二章 占星術のはじまり
1 創造神話
2 観測記録
3 ホロスコープ占星術の誕生

第三章 ヘレニズムの占星術
1 宇宙論と占星術
2 ヘレニズムという時代
3 同心天球と曜日の順序
4 エジプトの役割
5 『テトラビブロス』
6 エジプトの占星術

第四章 地中海からインドへ
1 海上交通の発達
2 インドの惑星と曜日の順序
3 ラーマのホロスコープ
4 ヴァラーハミヒラ
5 バビロニアと南インド
6 医学と占星術
7 インドの黄道座標

第五章 サーサーン朝ペルシア

第六章 インドから中国へ
1 インド古来の占い
2 科学の乗りものとしての仏教
3 新しい占星術

第七章 中国から日本へ
1 宿曜道
2 『七曜攘災決』

第八章 イスラーム世界の占星術
1 ペルシアからイスラーム世界へ
2 歴史占星術
3 クーシュヤールの占星術書
4 『明訳天文書』
5 アル・ビールーニーの『星学入門』

第九章 ジャイプルの夏
1 わたしの研究計画
2 ジャンタルマンタル天文台
3 ジャイ・シング王のホロスコープ

参考文献
あとがき

内容説明

古代文明においては占いは未来予知のための学問であり、技術であった。夢、亀の甲羅、動物の振舞い、星の配置、手相などに未来が書き込まれていると信じた人々は、それを読み取るシステムを構築しようとしてきた。「科学」としての占星術の発展と伝播を追い、私たちの古代・中世イメージを覆す。

目次

第1章 バビロニアから日本まで
第2章 占星術のはじまり
第3章 ヘレニズムの占星術
第4章 地中海からインドへ
第5章 サーサーン朝ペルシア
第6章 インドから中国へ
第7章 中国から日本へ
第8章 イスラーム世界の占星術
第9章 ジャイプルの夏

著者等紹介

矢野道雄[ヤノミチオ]
1944年京都府に生まれる。1972年京都大学大学院文学研究科博士課程単位修得退学。1996年文学博士。現在、京都産業大学文化学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

in medio tutissimus ibis.

1
メソポタミアに発した天文学はヘレニズムの中で東西の科学と融合する。ギリシャからは自然哲学と宇宙論を、エジプトからは幾何学的な体系と医術を、インドからはヴェーダ由来の天文学と高度な数論を贈られた天文学はさらに東西に分かれ、西洋科学の基礎となるイスラーム科学、中国や日本へ伝来する宿曜道へと形を変えていく。その文化の背景にあるのはその文化特有の世界観であり、セム一神教文化圏では地球の外なる天球に神の領域を見出したために惑星の配置を重視し、一方で、伝統的な農業に裏打ちされた太陰暦のインドでは歳差のズレを許容しても2016/11/27

渓流

0
惑星の配列と曜日の配列に違いがあるのは何故?という疑問を解決するためだけに読んだ。解決。 2014/11/15

乱読家 護る会支持!

0
なーんで、一年は12ヶ月なのか?なーんで一週間は7日なのか?なーんで一日は24時間なのか?すべて占星術からきてるんですねー。ってぐらいしかわかりませんでした。すんまそん。★★☆☆☆2012/09/14

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