双書エニグマ<br> フレーゲ入門―生涯と哲学の形成

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双書エニグマ
フレーゲ入門―生涯と哲学の形成

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  • サイズ B6判/ページ数 304p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326199051
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C3310

出版社内容情報

ゴットロープ・フレーゲは名のみ高く読まれることの少ない論理学者・哲学者である。フレーゲは19世紀から20世紀への変り目に、アリストテレス以来の論理学を革新し、新しく現代論理学を創始した人。同時代の論理学者・数学者の多くからは無視されたが、少数の俊英に大きな影響を与えた。例えばペアノ、カントール、ラッセル、カルナップ、ヴィトゲンシュタインら。そして彼らが20世紀の学界を領導するにつれて、フレーゲに改めて光が当たり始めた。 本書は近年進展しているフレーゲの伝記的研究を踏まえ、生涯と業績を解説したものである。

関連書:
『フレーゲ著作集』全6巻

1 現代哲学へのインパクト──フレーゲの再発見

2 フレーゲの業績概略──その哲学史的・論理学史的位置づけ
 2・1 フレーゲの歩みに即して
 2・2 フレーゲ哲学の構成と方法
 2・3 哲学の基本的問題における革新

3 フレーゲ小伝

4 故郷・家族・少年時代
 4・1 ハンザ都市ヴィスマール
 4・2 フレーゲの家系
 4・3 フレーゲのギムナジウム時代

5 修行時代──イエーナとゲッティンゲン
 5・1 イエーナ大学
 5・2 イエーナ大学監督官の影響力
 5・3 イエーナでの学生時代
 5・4 シェファーと数学協会
 5・5 フレーゲの学生時代とアッベ
 5・6 ゲッティンゲン時代と博士号取得

6 イエーナ大学私講師時代
 6・1 教授資格請求論文
 6・2 私講師就任

7 論理学の革命
 7・1 フレーゲの講義評価
 7・2 数学から論理学へ
 7・3 『概念記法』(1879)の概要
 7・4 反響と反批判
 7・5 員外教授招聘
 7・6 アッベとツァイス財団
 7・7 アッベの「科学のための政府助成金」とフレーゲ
 7・8 フレーゲの家庭生活──母の同居、結婚、母の死去

8 フレーゲの数学・論理学講義(1879-1884)

9 『算術の基礎』──論理主義のプログラム提示
 9・1 『算術の基礎』の狙い
 9・2 幾何学と算術──直観と一般性
 9・3 『算術の基礎』における算術の哲学

10 学問的頂点──『算術の基本法則』Ⅰ(1983)公刊
 10・1 フレーゲの論理思想
 10・2 算術の哲学A(基数論)
 10・3 算術の哲学B(実数論)(『基本法則』Ⅱ(1903))

11 論理と言語の哲学
 11・1 いわゆる「哲学諸論文」の主題
 11・2 言語批判と言語への転回
 11・3 フレーゲの論理学理解
 11・4 真理論
 11・5 真理と意味(Bedeutung)
 11・6 本来的思想と虚構
 11・7 意義と思想
 11・8 意義──認識的位相から

12 フレーゲの危機
 12・1 財団教授:客員正教授への招聘
 12・2 パラドクス──破綻のドラマ
 12・3 家庭的不幸──フレーゲ夫人の逝去(1904)

13 形式主義論争
 13・1 フレーゲとトーメ
 13・2 『算術の基本法則』Ⅱ(1903)──ゲームと応用可能性
 13・3 ヴィトゲンシュタイン、ヴァイスマン、レーヴェンハイム

14 同僚の評価と往復書簡
 14・1 イエーナでの評価
 14・2 『書簡』を通して

15 フレーゲの講義風景──学生たちの回想
 15・1 カルナップの回想
 15・2 ショーレムの回想

16 晩年のフレーゲ
 16・1 日常点描
 16・2 晩年のフレーゲとヴィトゲンシュタイン

17 フレーゲと政治・宗教
 17・1 イエーナでの政治参加
 17・2 最晩年の日記から

18 現代哲学への影響と論争点いくつか

あとがき
文献案内
索引

内容説明

本書は、「フレーゲ哲学をそのコンテクストにおいて(Frege in Context)」―、つまり、フレーゲの論理と哲学の生成を、その生涯に即し、生活の座において(Sitz im Leben)、素描しようとする試みである。

目次

現代哲学へのインパクト―フレーゲの再発見
フレーゲの業績概略―その哲学史的・論理学史的位置づけ
フレーゲ小伝
故郷・家族・少年時代
修業時代―イエーナとゲッティンゲン
イエーナ大学私講師時代
論理学の革命
フレーゲの数学・論理学講義(一八七九‐一八八四)
『算術の基礎』―論理主義のプログラム提示
学問的頂点―『算術の基本法則』1(一八九三)公刊
倫理と言語の哲学
フレーゲの危機
形式主義論争
同僚の評価と往復書簡
フレーゲの講義風景―学生たちの回想
晩年のフレーゲ
フレーゲと政治・宗教
現代哲学への影響と論争点いくつか

著者等紹介

野本和幸[ノモトカズユキ]
1939年東京都に生まれる。1962年国際基督教大学教養学部卒。1967年京都大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。現在、創価大学文学部教授。東京都立大学名誉教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

スミレ雲

3
フレーゲ、名前しか知らず、概念記法、難し。論理主義と心理主義。2020/12/22

代拿邁人☆

1
フレーゲの人生について詳しく書いてあり、哲学的なトピックも網羅的におさえられている。ただ、詳しい議論は書かれていないこともあるので著者の別の本も読んで勉強する必要がありそう。2023/10/20

Eisuke Wachi

0
フレーゲ入門という内容が表すように、フレーゲ哲学自体への言及ではなく、フレーゲという人物自身に焦点を当てた著作です。フレーゲの人生について、手記や当時の同僚の評価を用いてかなり詳しく述べています。また、業績については簡便ながらもまとまっており、フレーゲの著作に触れた人は、自らの考えをまとめたり、検証するのに有用です。2017/11/09

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