出版社内容情報
早くも漫画化決定!不死身の吸血鬼はなぜ殺されたのか?この笑劇(ファルス)めいた事件を終わらせよう――吸血鬼に人造人間、怪盗・人狼・切り裂き魔、そして名探偵。
異形が蠢く十九世紀末のヨーロッパで、人類親和派の吸血鬼が、銀の杭に貫かれ惨殺された……!? 解決のために呼ばれたのは、人が忌避する"怪物事件"専門の探偵・輪堂鴉夜と、奇妙な鳥籠を持つ男・真打津軽。彼らは残された手がかりや怪物故の特性から、推理を導き出す。
謎に満ちた悪夢のような笑劇(ファルス)……ここに開幕!
序章 鬼殺し
第一章 吸血鬼
第二章 人造人間
青崎 有吾[アオサキ ユウゴ]
著・文・その他
内容説明
吸血鬼に人造人間、怪盗・人狼・切り裂き魔、そして名探偵。異形が蠢く十九世紀末のヨーロッパで、人間親和派の吸血鬼が、銀の杭に貫かれ惨殺された…!?解決のために呼ばれたのは、人が忌避する“怪物事件”専門の探偵・輪堂鴉夜と、奇妙な鳥篭を持つ男・真打津軽。彼らは残された手がかりや怪物故の特性から、推理を導き出す。謎に満ちた悪夢のような笑劇…ここに開幕!
著者等紹介
青崎有吾[アオサキユウゴ]
1991年神奈川県生まれ。明治大学文学部卒業。2012年『体育館の殺人』(東京創元社)で第22回鮎川哲也賞を受賞しデビュー。続く『水族館の殺人』が第14回本格ミステリ大賞(小説部門)の候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
パトラッシュ
323
『円居挽のミステリ塾』で「陰キャ仲間に誘われて」ミステリにはまったと語るだけに、思い切り趣味の世界に浸っている。吸血鬼と人間が条件付きで共存する並行世界ならではの殺人事件解決に、首だけの美人探偵が従者と共にヨーロッパを駆け巡るのだから。加えて事件関係者や警察官、謎の悪役などには「著名な」面々を配し、パスティーシュとしての遊びも狙ってくる。高校時代から書きたかったことを一気に詰め込んだというだけに、鮎川賞系列の特殊設定ミステリでも特にはじけた作りは面白かった。この手の趣味に理解のあるなしで読み手を選ぶ1冊。2023/04/08
青乃108号
297
シリーズの2と3と、いきなりクライマックスから先に読んでしまったのだけど、こういう順で後からシリーズ1を読むのもなかなか乙なものだ。「鬼殺し」と「不死」の出合いから始まり、吸血鬼編と人造人間編が、2に繋がる伏線を張りまくりながら軽妙に語られる。なるほどなるほど。さすがに見せ場としては2や3に比べ少ないとは言えど、物語の面白さは折り紙付きだ。読み終えるのが勿体無い、いつまでも読んでいたいと思わせてくれる本。さらに時系列を遡る、シリーズ4への期待はいやが上にも盛り上がる。早く読みたいです。2024/05/14
nobby
247
なるほど、これは面白い!で、ラスト怒濤の連続名乗りに否が応でも続編読む(笑)吸血鬼・人造人間など“怪物事件”専門探偵な二人組。そのミステリー解決は、さすが“平成のエラリー”、ロジックきちんと楽しめる。その一方で、とにかく気になる鳥籠の中身や鵜夜と津軽この2人の正体や謎が少しずつ明らかになるのが絶妙。描かれるモンスターも、誰もが思いつく名前や知識に引き込まれること必至。個人的には津軽が頻繁に口にする駄洒落や小話に苦笑だが、タイトル“ファルス(笑劇)”だからね(笑)2017/02/17
麦ちゃんの下僕
210
なるほど…これは面白い!19世紀末のヨーロッパを舞台に、“怪物専門の探偵”輪堂鴉夜&真打津軽が「吸血鬼」と「人造人間」に関わる殺害事件に挑む物語ですが…特殊設定の下でも、青崎さんならではの緻密な“ロジック”は冴え渡っていますし…鴉夜&津軽&馳井静句のコミカルなやり取りに笑わされたり、青崎さんには珍しいアクションシーンに手に汗握ったり…と魅力が満載!そして何より…少女記者アニーの上司の“あの人”や、ベルギーで鴉夜と対決する(当時は警察官の)ポ○○、そして怪盗ル○○に黒幕は“あの人”!?コラボが楽しすぎます!2020/09/10
ダイ@2019.11.2~一時休止
151
吸血鬼と人造人間の2編。怪物専門の探偵にまずビックリ。って事は表紙は誰?。続きが楽しみ。2016/01/13