ソクラテス

ソクラテス

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  • サイズ B6判/ページ数 282,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326198351
  • NDC分類 131.2
  • Cコード C1310

出版社内容情報

ソクラテスの論法は〈反駁的対話〉と呼ばれる。その論理と哲学をつかみ,思想全体を整合的に理解する。またソクラテス哲学の宗教性を重視した点も本書の特色である。

私の書物のもう一つの特色は、ソクラテス哲学を理解
する際に、その宗教性という視角を重視した点である。
不思議なことに、わが国では、ソクラテス哲学のこの面
はほとんど誰にも注目されたことがなく、それに関する
研究も無きに等しかった。ソクラテスは、ただ、ニーチェ
の受け売りによって、抽象的思考の怪物、論理を振りまわ
すだけの理性主義者の元祖としてのみ理解されてきた。
しかし、ソクラテス哲学の核心には色々な意味で超越的
なものとの関わりがある。この点の理解を欠けば、ソクラ
テス哲学の本質にはまったく触れることができない、と言
っても過言ではないだろう。
                    「あとがき」 より

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【目次】

第1章 謎の人ソクラテス(資料の問題)
第2章 ソクラテスの生涯
第3章 反駁的対話(エレンコス)
第4章 反駁的対話の論理構造
第5章 無 知
第6章 イロニー
第7章 正 義
第8章 ダイモニオン
第9章 死と希望
第10章 幸 福

内容説明

ソクラテスの論法は「反駁的対話」と呼ばれる。その論理と哲学をつかみ、思想全体を整合的に理解する。

目次

第1章 謎の人ソクラテス(資料の問題)
第2章 ソクラテスの生涯
第3章 反駁的対話(エレンコス)
第4章 反駁的対話の論理構造
第5章 無知
第6章 イロニー
第7章 正義
第8章 ダイモニオン
第9章 死と希望
第10章 幸福

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ブルーツ・リー

2
哲学者ソクラテスの専門書。 哲学の専門書はとかく難解な事が多いのだが、この本に関しては、著者が相当に、分かるように工夫して書いてくれているのが読み取れ、比較的、読み易く1冊読むことができた。哲学に関しては、必ずしも「分かり易い」事がいい事とは限らないのだが、この本に関しては、分かり易く、しかし、ソクラテスの思想を水で薄めることなく、解説が出来ていたように思う。 良書だと思われる。2019/04/19

毒モナカジャンボ

0
良書。ソクラテスの歴史的生涯の問題に触れつつ、倫理を追求した理性の人としてのソクラテスの思想を順番に追っていく。反駁的対話(エレンコス)において対話相手だけでなく自己をもより善い生に導こうとする姿勢には、自らの知的信念を反証可能性に晒しつつ、ロゴスによる基礎づけから蓋然的に正しい真理を掴み取ろうとするソクラテスの戦闘的無知の思想が垣間見える。エンドクサ(公共的現実)を誰よりも理性的に理解していたからこそ彼は対話において相手に自らの誤謬を発見させるのみならず、革新的な新しいエンドクサの生成へと踏み出し得た。2020/02/11

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