生殖する人間の哲学―「母性」と血縁を問いなおす

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生殖する人間の哲学―「母性」と血縁を問いなおす

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  • サイズ 46判/ページ数 312p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326154791
  • NDC分類 114
  • Cコード C3010

出版社内容情報

人間はみな、広義には「生殖」するものである。差異と普遍性の双方を考慮しつつ、生殖を軸に人間をとらえす、斬新な哲学的試み。

本書は、生殖に関するいまだに根強い従来の見方を再考し、「産む」ことや、自分の子どもをもつことだけでなく、「育てること」や、子どもとの関係からなる「親であること」もまた生殖の一部として考察していく。そこでは生殖に関するいくつかの境界線(妊娠出産経験の有無、血縁の有無、子どもの有無)が揺るがされ、無効化されることになるだろう。

内容説明

人間はみな、広義には「生殖」するものである。差異と普遍性をともに考慮しつつ、「生殖」を軸に人間をとらえ返す、斬新な哲学的試み。

目次

第1章 「生殖」と他なるもの
第2章 生殖の「身体性」の共有―男女の境界の曖昧さ
第3章 「母性」の再考―「産むこと」に結び付けられているもの
第4章 新たな「母性」―産むことと、育てること/母であることの分離
補章 事例から見る、産む(生む)ことと育てることの分離―新生児特別養子縁組、「赤ちゃんポスト」、児童養護など
第5章 父親や養親の側から生殖を見る―間接性と二次性を超えて
第6章 産むことや血縁を超えた「第一の親」の拡大
終章 生殖にかかわる三つの境界の撹乱

著者等紹介

中真生[ナカマオ]
1972年東京都生まれ。東京大学人文社会系研究科基礎文化研究専攻哲学専門分野博士課程単位取得退学。博士(文学)。東京大学助手、神戸夙川学院大学准教授を経て、現在、神戸大学大学院人文学研究科教授。哲学・倫理学専攻。レヴィナス研究からはじめ、現在は、「生殖」、身体を中心とするジェンダー哲学・倫理学を研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

sk

5
生み育てるということを精緻に問い直していく。丁寧な哲学の仕事。2021/10/19

kentaro mori

3
「親子」「家族」を拡張する。『二十歳の息子』(島田隆一)の副読本として。●私たちは、いつでも「親」になりうるし、いつでも「親」でなくなりうるだけでなく、だれもがつねに「親」であると同時に「親」でないとも言えるのではないか。[•••]さらには、だれもが、「親」であり、また「親」でないあり方のあいだをたえず揺れ動いているとも言える。[•••]だれにとっても、「親であること」は象徴的な意味しかもたないことになる。だれもが完全には、[•••]「親」でありえないし、だれもがいくぶんかは、その意味での「親」である。2022/12/26

check mate

2
序文の次の文章に共感できるかどうか、共感できないとすればどの部分か。それが本書に対する評価を分けると思われる。「子どもを産んだり(生んだり)育てたりすることは負担にも喜びにもなり、その両方でもあるのだとすれば、本当は、「親」と呼びうるだれもが十分に子どもにかかわり、負担が過ぎるとき、辛いときは自由にそのかかわりから、部分的であれ全面的にであれ、あるいは一時的にであれ長期的にであれ、身を退くことができるようになるのが理想である。(ⅲ-ⅳ)」2021/12/20

たにぐちたかと

0
★★★★★ 個人的には2023年で特に記憶に残る1冊。インスタントな情報伝達(例:ネットニュース)では伝えることも考えることも困難であろう、特に母と子における「そもそも」に対する丁寧な議論は一読の価値がある。まだ子育てを経験していない自分は議論と主張を他者目線で理解できるが、子育てを終えた世代はこの本をどう読むのか?決していい気持ちのしない読者もいるだろうがそれでもいいと思う。2023/09/28

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