出版社内容情報
人間とは何者か。社会組織はどのように構築され安定するのか。私たちはどのように生きればいいのか。論理学的な人間モデルで考える。
自由意志に従って行為選択をする主体が、社会組織を構築し、規範体系を共有して集団的行為を行う。本書ではこのように人間と社会を論理学的に精確に分析できるモデルを提示。社会の哲学と倫理学にまたがる実践哲学の系譜を振り返った上で、〈よく生きる〉ことが〈共によく生きる〉ことを目指すことで実現されるという考えを提案する。
内容説明
人間とは何者か。社会組織はどのように構築され、安定するのか。私たちはどのように生きればいいのか。論理学的な人間モデルで考える。
目次
1 実践哲学史粗描(古代ギリシャの倫理思想;近世の社会契約説;近代倫理思想;実存主義と共同的主体の倫理学;現代哲学とその周辺)
2 行為と社会と規範と自由(行為主体のモデル;行為主体の動的モデルとゲーム;行為主体にとっての情報の顕在化;社会的事実と社会組織;共生の実践哲学)
著者等紹介
中山康雄[ナカヤマヤスオ]
1952年静岡県に生まれる。1975年京都大学理学部卒。1987年ベルリン自由大学哲学部哲学博士(Dr.phil.)の学位取得。現在、大阪大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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