内容説明
種が落ちた場所から動くことなく一生を過ごす植物は、光合成により酸素を作り出し、あらゆる生物が住まう環境を整える。つまり植物は世界と溶け合い、世界を作り出し、世界に存在している。動物の哲学も存在論的転回もやすやすと超えて、植物の在り方から存在論を問い直す哲学エッセイ。モナコ哲学祭賞受賞作。
目次
1 プロローグ(植物、あるいは世界のはじまり;生命領域を拡張する;植物、または息づく精神;自然の哲学のために)
2 葉の理論―世界の大気(葉;ティクターリク・ロゼアエ;空気のただ中で―大気の存在論;世界の息吹;すべてはすべての中に)
3 根の理論―天体の生命(根;最も深いところにあるもの、それは天体である)
4 花の理論―理性のかたち(花;理性とは性のことである)
5 エピローグ(思弁的独立栄養について;大気のごとくに)
著者等紹介
コッチャ,エマヌエーレ[コッチャ,エマヌエーレ] [Coccia,Emanuele]
パリの社会科学高等研究院(EHESS)准教授。研究分野は中世哲学、キリスト教的規範性の歴史と理論。フライブルク大学准教授を経て現職。著書『植物の生の哲学―混合の形而上学』で、モナコ哲学祭賞受賞
嶋崎正樹[シマザキマサキ]
仏語翻訳家・放送通訳
山内志朗[ヤマウチシロウ]
慶應義塾大学教授。倫理学専攻。山形県生まれ。研究分野は、西洋中世・倫理学、バロックスコラ哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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