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パースの哲学について本当のことを知りたい人のために

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  • サイズ B6判/ページ数 296p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326154470
  • NDC分類 133.9
  • Cコード C3010

出版社内容情報

プラグマティズムと記号論の関係解明、「パースの記号論はパースの論理学の主要な内容であって、プラグマティズムとは、パースの論理学における統制原理として始まったものである」という視点の採用をもって、巨人パースの全体像を鮮やかかつ平易に描き出す画期的入門書。プラグマティズムは記号論を背景として論じられるべきである!

内容説明

プラグマティズム、記号論、現象学、数学等、広大なパース哲学の全体像を明快に解き明かす。没後百年を経過してようやくあらわれた入門書の決定版。

目次

第1章 生涯と著作
第2章 数学と哲学
第3章 現象学とカテゴリー
第4章 規範学としての論理学
第5章 記号論あるいは記号の理論
第6章 科学哲学
第7章 プラグマティズム
第8章 真理と実在
第9章 こころ、神、宇宙

著者等紹介

ドヴァール,コーネリス[ドヴァール,コーネリス] [de Waal,Cornelis]
コーネリス(キース)・ドヴァール。オランダに生まれ、マイアミ大学のスーザン・ハークのもとでパースを研究するため1992年に合衆国に移住した。合衆国に移る前はロッテルダムのエラスムス大学で経済学と哲学を学び、アムステルダムのVNUビジネス出版で編集者および記者として数年間働いた。博士号を取得したのち、パース編集プロジェクトに参加し、そこで30巻の『編年体パース著作集(Writings of Charles S.Peirce:A chronological Edition)』の共同編集者となった。2011年にそのプロジェクトを離れ、『チャールズ・S・パース協会トランザクション』の編集主幹となった

大沢秀介[オオサワヒデスケ]
1950年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程後期満期退学。愛知教育大学名誉教授。現在、退職後4年目で、伊勢市郊外で、妻と暮らしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

shin_ash

4
最近、圏論に興味があってベーシック圏論を読んだが、なんとなくパースの記号過程などが圏論っぽい様に感じたので読んでみた。パースは米盛先生の「パースの記号学」と「アブダクション」を読んではいたが、一次性・二次性・三次性の話しと、三項関係の対象・記号・解釈項の話しと、推論の仮説・演繹・帰納の話しとプラグマティズム(プラグマティシズム)の話しの関連がよくわからないので読んでみた。あとがきにあったが本書はパース哲学全体の入門書として貴重で、これまでの入門書は記号論などの一部を取り上げたものが多かった様だ。本書のおか2024/08/25

roughfractus02

3
現代のマンマシン・システムとしての日常を表現する時、既成の数学や論理学領域ではマシン寄りになり、哲学領域では生命(と言いながら人間)寄りになる。本書は、これら領域の限界を打ち破り、現象からの論理、幾何学と代数学の区別の捉え直し、聴覚的言語学と異なる図的発想の記号論を思考したC.S.パースの、死後100年を経て出版された初の入門書と言える。カント精読とその離脱、純粋数学への態度、心理主義でない言語と機械論でない論理の捉え方は、可謬主義という価値転換と三項関係が乱舞する連続的宇宙という形而上学から導出される。2017/08/24

Sherlock

1
p.250に本の簡単な要約がのっているので、再読するときに参照する。2018/01/01

yokkoishotaro

0
自分が考えていることが良く整理できた。2024/12/28

inu

0
パース難しい。特に前半はほとんどわからなかった。実のところパースが何をしようとしてるのかもよくわからなかった。後半の科学哲学やプラグマティズムについては、プラグマティズムの解説書に出てくるパースについての記載よりも踏み込んだ解説がされており面白くためになった。しかしやはりまあ記号論を勉強しないとパースは理解できないのだな。2022/06/02

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