「正しい政策」がないならどうすべきか―政策のための哲学

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「正しい政策」がないならどうすべきか―政策のための哲学

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  • サイズ B6判/ページ数 336p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326154401
  • NDC分類 311.1
  • Cコード C3010

出版社内容情報

実際に直面する政策課題から出発し、なぜいまそれが問題になっているのかを解明し理解する。哲学と政策の問いをつなぐ一つの方法。伝統的な哲学は、正義の理論や共通善の説明を作り上げ、それが多くの政策課題についてもつ含意を示すというやり方で、政策の問いを考えてきた。しかし本書は、現実世界で直面する政策課題から出発し、哲学だけでなく、歴史学、社会学、科学的証拠を使い、なぜいまそれが問題になっているのかを解明し理解することを目指す。

日本語版への序文

謝辞



序論



第一章 動物実験



第二章 ギャンブル



第三章 ドラッグ



第四章 安全性



第五章 犯罪と刑罰



第六章 健康



第七章 障碍



第八章 自由市場



第九章 結論





文献案内

訳者解説

参考文献

索引

ジョナサン・ウルフ[ジョナサン ウルフ]
ジョナサン・ウルフ(Jonathan Wolff)
オックスフォード大学ブラバトニック公共政策大学院教授。著書に『ノージック――所有・正義・最小国家』(森村進/森村たまき訳、勁草書房、1994年)、『政治哲学入門』(坂本知宏訳、晃洋書房、2000年)など。

大澤 津[オオサワ シン]
大澤 津(おおさわ しん)
慶應義塾大学法学部政治学科卒業。University College London, Department of Political Science / School of Public Policy にて博士課程を修了(Ph.D. in Political Science, University of London)。現在、北九州市立大学法学部政策科学科准教授。主要論文に「分配の原理と分配の制度――ロールズの財産所有制民主主義をめぐって」(『政治思想研究』第11号、2011年)、「ロールズ正義論と『意味ある仕事』」(『法哲学年報2012』、2013年) など。

原田 健二朗[ハラタ ケンジロウ]
原田 健二朗(はらた けんじろう)
慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(法学)。現在、慶應義塾大学非常勤講師。著書に『ケンブリッジ・プラトン主義――神学と政治の連関』(創文社、2014年)、論文に「ロールズの政治的リベラリズムと宗教――公共的理性と宗教的な包括的教説との関係」(『政治思想研究』第13号、2013年)など。

内容説明

動物実験、ギャンブル、ドラッグ、安全性、犯罪と刑罰、健康、障碍、自由市場。直面する政策課題に哲学はどう答えるのか。哲学と政策の問いをつなぐ一つの方法。

目次

序論
第1章 動物実験
第2章 ギャンブル
第3章 ドラッグ
第4章 安全性
第5章 犯罪と刑罰
第6章 健康
第7章 障碍
第8章 自由市場
第9章 結論

著者等紹介

ウルフ,ジョナサン[ウルフ,ジョナサン] [Wolff,Jonathan]
オックスフォード大学ブラバトニック公共政策大学院教授

大澤津[オオサワシン]
慶應義塾大学法学部政治学科卒業。University College London,Department of Political Science/School of Public Policyにて博士課程を修了(Ph.D.in Political Science,University of London)。現在、北九州市立大学法学部政策科学科准教授

原田健二朗[ハラタケンジロウ]
慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(法学)。現在、慶應義塾大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

55
倫理・道徳、そして哲学の観点で、物議を醸す話題を検証。功罪。自由に伴う義務と責任。物欲・金欲など、人の欲する多様な刺激への葛藤、矛盾という感。両極から導く落とし所。私の哲学である「Should not always be fair but Reasonable」に繋がる。著者の結論への賛同ではなく、読書1人1人が考えることが、本著の齎す価値ではなかろうか。政策は妥協の産物?YES/NO。凹凸はあれど、生きる知恵と解釈すべきかもしれない。 但し、自分のスタンスは持つべし!かな。2017/08/08

ケニオミ

12
邦題が誤解を招いていますね。英題は「倫理と公共政策」。哲学のクラスの副読本のようなお堅いタイトルです。内容もとっつきにくかったです。ただ、本書の目標ははっきりしており、「最善の社会の姿」は求めず、「現時点から辿り着ける最善の社会の姿」を掲げています。次善の社会を実現するために著者がすることを勧めているのは、①現状の把握、②現在の規制と、変革に必要になりそうなものの理解、③現在の規制とその規制の歴史的背景の理解、④人々が何に合意していないかの理解です。これらの把握や理解だけで一生が終わってしまいそうです。2017/02/07

海星梨

8
「この理論に沿って、政治を変えるべきだ」ではなく「今はこうで、その背景にはこういうのがあるかもしれない。だから、こうしたほうがいいものになるんじゃないか?」という形で哲学は政治に貢献できるという趣旨の本。結構難解で、5時間級です。疲れているので頭に入ってこなかったが……。前に読んだ哲学者(倫理学だったか?)の安楽死への批判本を思い出した。善悪の話をすれば「死」の属性がある安楽死は悪だけど、家庭の経済資源の分配と見たときに、「回復が見込めない医療と将来のある学生の進学どちらか?」でもあるんだよね。2023/11/13

DEE

5
哲学って難しいというのが、自分の正直な感想。 中学生の頃に「卵が先か、鶏が先かを考えるのが哲学」と言われた覚えがあるけど、全然違うじゃないか。 相容れない二つの意見。 そのトゲトゲした接点を「緩和する」のが政治哲学。 善悪や白黒だけで判断できるもんだいなんて殆どないから、そのために両者の溝を論理的かつ合理的に埋めるのが哲学というのを読んで、すごく納得できた。 本の内容は自分には難しかったけど…2017/04/16

inu

3
政治哲学者、現実の公共政策に挑む、って感じの本。哲学理論を適用して現実の問題を解決しようとするトップダウン的アプローチではなく、現実の意見の対立から始めるボトムアップ的アプローチを用いて政策を検討する。 個々の論点においては、面白く勉強になることを言っていると思うが、全体的に言いっぱなしになってる気がする。現実に妥協的すぎではと思うこともしばしば。 あと訳文は第1章が妙に読みにくいので他の章から読んだ方が良いかもしれない。というか最終章のまとめから読んだ方が良いかも。2021/07/25

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