はらわたが煮えくりかえる―情動の身体知覚説

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はらわたが煮えくりかえる―情動の身体知覚説

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  • サイズ B6判/ページ数 435,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326154395
  • NDC分類 141.6
  • Cコード C3010

出版社内容情報

悲しいから泣くのではない、泣くから悲しいのだ。心理学や認知科学、脳神経科学、生物学の知見を取り入れ、情動の哲学が深化する。怒り・悲しみ・喜びといった情動(emotion)を心理学・認知科学・脳神経科学・文化人類学・生物学といった多分野の知見を用いながら、身体反応の知覚として位置づける。情動研究では必ずしも主流派とは言えない、身体知覚説をどう擁護するのか。伝統的なイギリス経験論の見解を現代の認知科学を使って復活させる「認知経験論」の試み。

はじめに──はらわたが煮えくりかえる



第1章 導入──情念の切り分け



第2章 考えられていない感じ



第3章 身体性の評価



第4章 基本情動と自然種



第5章 情動と自然



第6章 情動と教育



第7章 感情価



第8章 感情的状態の分類



第9章 情動の意識



第10章 怒ることは赤さを見るようなことなのか



おわりに──分割方法



訳者解説

参考文献

索引

ジェシー・プリンツ[ジェシー プリンツ]
ジェシー・プリンツ(Jesse Prinz)
ニューヨーク市立大学大学院センター哲学部特別教授. シカゴ大学にて博士号を取得. 専門は, 心理学の哲学, 心の哲学, 意識研究, 認知科学, 道徳心理学, 美学. 著作に Gut Reactions: A Perceptual Theory of Emotion (OUP, 2004, 邦訳『はらわたが煮えくりかえる』 勁草書房, 2016), Furnishing the Mind (MIT Press, 2002), The Emotional Construction of Morals (OUP, 2007), Beyond Human Nature (Penguin/Norton, 2012), The Conscious Brain (OUP, 2012) がある.

源河 亨[ゲンカ トオル]
源河 亨(げんか とおる)
1985年, 沖縄県生まれ. 2015年, 慶應義塾大学文学研究科博士課程単位取得退学. 2016年, 同大学にて博士号(哲学)を取得. 現在は日本学術振興会特別研究員PD(東京大学), 慶應義塾大学非常勤講師. 専門は, 心の哲学, 分析美学. 翻訳に, デイヴィッド・チャーマーズ『意識の諸相』(春秋社, 2016年, 共訳), ウィリアム・フィッシュ『知覚の哲学入門』(勁草書房, 2014年, 共訳)など. 著作に, 「芸術鑑賞と知覚的カテゴライズ―ウォルトンの 「芸術のカテゴリー」をめぐって」, 小熊正久・清塚邦彦(編著)『画像と知覚の哲学:現象学と分析哲学からの接近』(東信堂, 2015年, 共著)など.

内容説明

怒り・悲しみ・喜びといった情動(emotion)を心理学・認知科学・脳神経科学・文化人類学・生物学といった多分野の知見を用いながら、身体反応の知覚として位置づける。情動研究では必ずしも主流派とは言えない、身体知覚説をどう擁護するのか。伝統的なイギリス経験論の見解を現代の認知科学を使って復活させる「認知経験論」の試み。

目次

第1章 導入―情念の切り分け
第2章 考えられていない感じ
第3章 身体性の評価
第4章 基本情動と自然種
第5章 情動と自然
第6章 情動と教育
第7章 感情価
第8章 感情的状態の分類
第9章 情動の意識
第10章 怒ることは赤さを見るようなことなのか

著者等紹介

プリンツ,ジェシー[プリンツ,ジェシー] [Prinz,Jesse J.]
ニューヨーク市立大学大学院センター哲学部特別教授。シカゴ大学にて博士号を取得。専門は、心理学の哲学、心の哲学、意識研究、認知科学、道徳心理学、美学

源河亨[ゲンカトオル]
1985年、沖縄県生まれ。2015年、慶應義塾大学文学研究博士課程科単位取得退学。2016年、同大学にて博士号(哲学)を取得。現在は日本学術振興会特別研究員PD(東京大学)、慶應義塾大学非常勤講師。専門は、心の哲学、分析美学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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34

21
本書を読んでスピノザの哲学を想起せずにいることはむずかしい。スピノザによると、情動とは「身体の活動能力を増大または減少し、促進または疎外する身体の変状の観念」である。この定義が意味しているのは、およそ生物の身体なるものはそれ自体の変形によって、理性が判断を下すまえに、ポジティブないしネガティブな評価をもつことができるということである。著者の立場はダマシオのものに近いが、ありうる反論に答えながら、より洗練された理論にアップデートされている。それが、スピノザの哲学にさらに接近しているように見えることに驚く。2017/09/11

袖崎いたる

11
『ハーモニー』という映画に、人間から意識が消滅するハーモニーという状態があった。また登場人物のミァハの意識の故郷が情動器官としての辺縁系であったこともあり、意識および情動について扱っている本書を見つけて読まずにいられなかった次第。ミァハに関しては〈島皮質の活性状態〉と〈情動への規範の介入〉の特異点が「これ(銃)がチカラだ」という体験だったのだろうと暫定的に捉える。ハーモニーに関しては、脳のワーキングメモリによって起動する魔術的環世界への応対支度の必要がなくなるストレスフリーによるものと、一応のところは。 2017/02/11

コマイヌ

1
全訳されどこかで言及されていたからこそ手に取ったので私が間違っていてほしいのだけど、根拠が薄いのみならず用語の混乱・議論のすり替えが多発していて全くまずい論理展開がなされていると思う。興味深い(有用そうな)概念が提示されることもなさそうだった。それと少なくとも流し読みする限りパラグラフライティングに従っていないように見えるのだけどどうなんだろう。感情に類するものの話を概観したい人には良い本なのかもしれない。2020/12/20

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