アイデンティティと暴力―運命は幻想である

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アイデンティティと暴力―運命は幻想である

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  • サイズ B6判/ページ数 280p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326154166
  • NDC分類 361.6
  • Cコード C1010

出版社内容情報



アマルティア・セン[アマルティア セン]
著・文・その他

大門 毅[ダイモンタケシ]
監修

東郷えりか[トウゴウエリカ]
翻訳

内容説明

二一世紀の世界は暴力に満ちている。はたしてこれは、「文明の衝突」なのか?西洋とイスラムは対立するしかないのか?ひとは宗教や文明にもとづいたアイデンティティしか持てないのか?本書では世界史、哲学、経済学などの豊富な知見をもとに、現代世界を読み解く新たな枠組みを提示する。アイデンティティは与えられたものではなく、理性によって「選択できる」のだ。

目次

第1章 幻想の暴力
第2章 アイデンティティを理解する
第3章 文明による閉じ込め
第4章 宗教的帰属とイスラム教徒の歴史
第5章 西洋と反西洋
第6章 文化と囚われ
第7章 グローバル化と庶民の声
第8章 多文化主義と自由
第9章 考える自由

著者等紹介

セン,アマルティア[セン,アマルティア][Sen,Amartya]
ハーヴァード大学経済学・哲学教授。1998年、厚生経済学への貢献によりアジア人としてはじめてノーベル経済学賞を受賞。1933年インド・ベンガル地方生まれ。59年にケンブリッジ大学で経済学Ph.D.を取得。ケンブリッジ、デリー、LSE、ハーヴァード、オックスフォードの各大学で教授を歴任。経済学と哲学を接合する独特のアプローチをつくりあげ、経済学のみならず哲学、倫理学、政治学などにも大きな影響を与えている。その学問的・社会的貢献は大きく認められており、ノーベル賞以外にもインド最高位の「ブラト・ラトナ賞」など数々の賞や名誉博士号を世界各地で授与されている

大門毅[ダイモンタケシ]
早稲田大学国際学術院教授。専攻は開発経済学・平和構築論。1965年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。海外協力基金(現・国際協力機構)や世界銀行で経済開発に従事しながら、イェール大学で国際関係論修士課程修了、コーネル大学で経済学Ph.D.を取得。国内外の大学にて開発経済論の研究、開発専門家の育成に貢献するかたわら、NGO活動などを通じて、国際協力の最前線に立っている

東郷えりか[トウゴウエリカ]
上智大学外国語学部フランス語学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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テツ

28
現代人が安易に創り上げるアイデンティティへの警鐘。アイデンティティとは生まれた国だとか人種だとか宗教だとかそんなもの一つを拠り所にして形成されるものではない筈。自分のアイデンティティも他人のそれも単純に考えて単純に帰属する(させる)ことの危険さ。本来様々な属性にモアレを起こすように重なっているのが人間であるのに簡単にラベリング出来る筈がない。個人の色を怠惰にならずにセンシティブに感じることの出来る人間でありたい。2018/05/18

ばんだねいっぺい

24
アイデンティファイすることの政治性、そしてそこから生起する暴力との関係を説いてくれる。中東について、もっと知りたいと思った。2023/11/09

Hiroki Nishiyama

11
アイデンティティは複数あり、その中から論理的に優先順位をつけることで人の選択は運命を一蹴し、自由になり得る。しかし、その優先順位の決定は、その時々の環境に左右されうるものである。大切なことはたくさん学べたが、一つ疑問が残る。人は何故、単一のアイデンティティに執着しやすいのだろうか?人の心は、考えを一にする他者を求め、こうすれば間違いないという後ろ盾を求め、常に安心感を求めているのだと思います。セン曰く、子どもには数多の選択肢を与え、単一の宗教に囚われない論理的な思考が自由への道だという。コメントへ続く。2012/06/19

GASHOW

8
「アイデンティティ意識は人びとを温かく迎える一方で、別の多くの人びとを拒絶しうるものである・・」仲間意識と敵対視はセットだ。暴力は生物の生存の手段だから、人間から暴力を切り離すことは難しい。2020/06/30

D.Okada

8
「運命は幻想である」という副題のついた本書のキーワードはアイデンティティの複数性。著者セン自身、本書で「アジア人であるのと同時に、インド国民でもあり、バングラデシュの祖先をもつベンガル人でもあり、アメリカもしくはイギリスの居住者でもあり、経済学者でもあれば、哲学もかじっているし…」と述べているように、アイデンティティは多面的なものである、というのがセンの理解である。したがってそれは、我々が自分自身で自由に「選択」するものでこのセンの主張は、「文明の衝突」論のハンチントンや、(続く)2012/03/28

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