内容説明
文学だけでなく、絵画や演劇にまで適用できる包括的なフィクション概念とはどんなものか?作者と語り手との分離という事態を手がかりに、分析哲学の立場から新しい展望を打ち出す。
目次
序論 フィクションを問うということ
第1章 フィクションの統語論
第2章 フィクションの意味論
第3章 主張とミメーシス
第4章 フィクションの言語行為論
第5章 ごっこ遊びの理論
第6章 視覚的なフィクションをめぐって
第7章 フィクションのなかでの真理
結語
著者等紹介
清塚邦彦[キヨズカクニヒコ]
1961年群馬県に生まれる。1992年東北大学大学院文学研究科単位取得退学。現在、山形大学人文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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てことこ
2
まあエロゲーマーなら大体知ってる話ですね2009/12/15
まあい
1
分析哲学素人にとっては若干ハードだった。微妙に論理が錯綜している部分があった気もしたが、フィクションにおける真偽判断について幅広い議論がまとめられている。ウォルトンに取り掛かる前に読むと良い本。ウォルトンは『フィクションとは何か ごっこ遊びと芸術』が翻訳されているから、いずれ読もうかな。2016/07/08
ヘンリー八世が馬上試合で死んだことは内緒
0
フィクションにおける真理はごっこ遊びであり、それを確定する一般的原則は存在しない。2016/07/13
酔花
0
再読2011/02/15
酔花
0
「フィクション」について包括的に捉えた良著。「フィクション」と「ノンフィクション」の境界はどこにあるのか、そもそも「フィクション」とは何かという問題について考えるきっかけとなった。2010/12/14
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