出版社内容情報
自閉症の人たちは、世界をどのように経験しているのか?フィールドワークをもとに、現象学によってその経験の構造を明らかにする。
呼びかけられても人の存在に気がつかない、くすぐられるとパニックを起こすが転んでけがをしても痛がらない、といった自閉症児の行動はどうして起こるのか。一見不可解な自閉症児の行動に一貫した論理を見出し、自閉症の現象学を立ち上げる。既存の哲学の前提を組み替える、画期的な試み!
内容説明
自閉症の人たちは、世界をどのように経験しているのか?フィールドワークの成果をもとに、自閉症児の発達に一貫した論理を見いだし現象学に新たな領域と概念を与える。
目次
第1章 模様の世界から視線触発へ
第2章 視線はなぜ怖いのか―感情の図式化と間身体性
補論 他者の現象学の再構想
第3章 流れない時間―不測の事態と現実、視線の強度
第4章 平らな空間―奥行きの起源について
第5章 「ミニカー並べ」と思考の構造―形の次元と知覚的空想
第6章 言語を使わずに思考する―知覚的空想とリズム
第7章 クレーン現象は誰の行為か?―内面とカテゴリー的人格
第8章 自閉症児の脆弱性と経験の限界値
著者等紹介
村上靖彦[ムラカミヤスヒコ]
1970年東京都に生まれる。東京大学大学院総合文化研究科博士後期課程満期退学。基礎精神病理学・精神分析学博士(パリ第7大学)。日本大学国際関係学部准教授を経て、大阪大学大学院人間科学研究科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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