公共哲学とはなんだろう―民主主義と市場の新しい見方

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  • サイズ B6判/ページ数 295,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784326153831
  • NDC分類 104
  • Cコード C3010

出版社内容情報

民主主義と市場が支える自由社会をどう擁護するか。モラルサイエンスの立場から、生まれつつある「公共哲学」を体系化する入門書。

見知らぬ他者との協力と信頼によって築かれる秩序はいかにして可能か。民主主義だけでなく市場もまた、それを実現する重要な社会制度であり、特定価値の実現でなく多様な価値のバランスの追求こそが公共哲学の任務とみる。民主主義と市場が支える自由社会をですます調で語る入門書。

関連書:同著者『自由とはなんだろう』(朝日新聞社)


第一部 公共哲学の諸潮流

第一章 公共性とは何か
第二章 ハーバーマスとアーレント
 1 ハーバーマスの公共哲学
 2 ハンナ・アーレントの公共哲学
第三章 アメリカにおける公共哲学
第四章 モラルサイエンスの公共哲学

第二部 公共哲学の基本問題

第五章 他者
第六章 民主主義
 1 上からの民主主義と下からの民主主義
 2 民主主義理論の現在
第七章 市場
第八章 寛容
第九章 公共精神

参考文献
索引

内容説明

民主主義と市場が支える自由社会の公共性。いかにして他者と協力し信頼しあう秩序を築くか。モラルサイエンスの一貫した視点で、公共哲学を切り拓くひとつの試み。

目次

第1部 公共哲学の諸潮流(公共性とは何か;ハーバーマスとアーレント;アメリカにおける公共哲学;モラルサイエンスの公共哲学)
第2部 公共哲学の基本問題(他者;民主主義;市場;寛容;公共精神)

著者等紹介

桂木隆夫[カツラギタカオ]
1951年東京都生まれ。東京大学大学院法学政治学研究科博士課程修了。学習院大学法学部教授(公共哲学・法哲学)。法学博士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

中年親爺

1
アメリカのリベラリズム=平等主義。マイノリティや社会的弱者の権利や自由を尊重すべし。リバタリアニズム=自由放任主義、自由尊重主義(経済的自由主義)。サンデルの主張「アメリカにはリベラリズムという公共哲学が通用していた。これからは共同体主義(コミュタリアニズム)を目指すべき。」=戒律、規律の必要性。人権は国家権力の乱用から人々を守る防波堤として成立。公共選択理論(学者と官僚)、参加民主主義理論(一般大衆)、熟議民主主義理論(市民)。公-公共-私の三分法。2010/09/01

かみゅ

0
「公―公共―私」という三分法は今でこそ定着しつつあるが、公共にも「上からの公共」と「下からの公共」があるという考え方や、そして市場に異なる共同体どうしを接続する可能性を見出すあたりが面白いなと思った。特に後者に関しては、共同体論者の多くが市場機構(正確には効率性追求というべきか)に対して否定的であるのに対し、新鮮に感じられた。 語り口も非常に丁寧でわかりやすい。最後でちょっとスピリチュアルな方向に飛んで行った辺りがあんまり理解できなかったので、そこは時間をおいて挑戦したい。2014/12/18

もも

0
大学の試験の関係で読んだ。講義に全く出ていなくても、これを読めば満足のいく単位がもらえるくらいわかりやすい良著(先生ごめんなさい)。2014/02/25

ステビア

0
わかりやすい 初心者向き オススメ2013/08/09

hachiro86

0
矛盾の中にこそ宝がある2008/07/15

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