出版社内容情報
コンパクトなダメット哲学への案内書。過去の実在に対するわれわれの確信に譲歩しつつ、なお長年の主張である反実在論を擁護する。
本書は2002年にコロンビア大学で行なったジョン・デューイ記念講義「真理と過去」に加筆し、B・ウイリアムズに関連した論稿一篇を加えて成った。ダメットの現在の考えを理解するには手頃である。著書の長年の主張は過去に対する反実在論である。本書でもその立場は基本的に変らないが、論点を広げ丁寧で説得力ある議論を展開している。
関連書:同著者『 真理という謎』(小社刊)
第一章 真理という概念
第二章 真理概念の不可欠性
第三章 過去についての言明
第四章 過去時制の意味論
第五章 時間の形而上学
第六章 真理:否定者と擁護者
註
訳者解説(藤田晋吾)
索引
内容説明
過去の実在に対するわれわれの確信に譲歩しつつ、なお反実在論を擁護する。ダメット哲学へのコンパクトな案内書。
目次
第1章 真理という概念
第2章 真理概念の不可欠性
第3章 過去についての言明
第4章 過去時制の意味論
第5章 時間の形而上学
第6章 真理:否定者と擁護者
著者等紹介
ダメット,マイケル[ダメット,マイケル][Dummett,Michael]
1925~。ロンドンに生まれ、オックスフォード大学クライスト・チャーチ・カレッジで学ぶ。オックスフォード大学ワイカム講座教授(1979‐1992)。同名誉教授。スタンフォード、プリンストン、ハーバード等の客員教授。1994年ラカトシュ賞受賞。1999年ナイト爵位。大著Frege:Philosophy of Language(1973)によって本格的なフレーゲ論の先鞭をつけ、形而上学的問いに決着をつける試みとして直観主義をモデルにした意味の理論を構想する
藤田晋吾[フジタシンゴ]
1941年生。流通経済大学教授
中村正利[ナカムラマサトシ]
1966年生。明治学院大学等非常勤講師
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